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令和 3年第4回定例会(第4日12月10日)
令和 3年第4回定例会(第4日12月10日)

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  1. いなべ市議会 2021-12-10
    令和 3年第4回定例会(第4日12月10日)


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    最終取得日: 2023-06-15
    令和 3年第4回定例会(第4日12月10日)                    令和3年               いなべ市議会(第4回)定例会              令和3年12月10日(金曜日)                 いなべ市議会 議場   開会(開議)の宣告 日程第 1        一般質問 2 出席議員     1番 渡 辺 一 弘        10番 伊 藤 智 子     2番 伊 藤 三 保        11番 小 川 幹 則     3番 太 田 耕 司        12番 岡   恒 和     4番 多 湖   公        13番 清 水 隆 弘     5番 小 寺 徹 翁        14番 衣 笠 民 子     6番 西 井 真理子        15番 岡   英 昭     7番 原 田 敬 司        16番 位 田 まさ子     8番 篠 原 史 紀        17番 林   正 男     9番 片 山 秀 樹        18番 種 村 正 已
    3 欠席議員    な し 4 地方自治法第121条により出席した者の職氏名 市長          日 沖   靖   副市長         岡   正 光 教育長         小 川 専 哉   企画部長        長 﨑 十九八 総務部長        小 林 治 夫   都市整備部長      梅 山 浩 幸 市民部長        杉 山 義 文   環境部長        二 井 真 作 福祉部長        日紫喜 隆 一   健康こども部長     出 口 美 紀 農林商工部長      杉 本   剛   建設部長        梶   正 弘 水道部長        出 口 日佐男   会計管理者       多 湖 康 子 教育部長        小 寺 道 也   国体推進事務局長    渡 邊 真 澄 監査委員事務局長    太 田 一 秋 5 職務のため出席した者の職氏名 議会事務局長      鈴 木   訓   議事課長        日紫喜 巖 人 議事課課長補佐     寺 園 妙 子               (午前 9時00分 開議) ○議長(小川幹則君)  おはようございます。  出席議員が定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。  傍聴人の方に申し上げます。傍聴人の方々は、いなべ市議会傍聴規則を厳守くださるようお願いいたします。  本日の会議は、お手元に配付の議事日程のとおり、昨日に引き続き、一般質問を行います。  それでは、一般質問を許可します。  まず、質問順位6番、岡 恒和君。  12番、岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  皆さん、おはようございます。12番議員、日本共産党、岡 恒和です。  今回は3項目質問をいたします。1項目は、これまで藤原町内の旧小学校の活用について質問いたします。2項目、3項目は私たち日本共産党いなべ市議団、8月に市政に関する市民アンケートを行いました。それに関わる質問をさせていただきます。  それでは、質問事項1、廃校とされた旧藤原町内小学校の活用について問う。  藤原町内旧5小学校については、旧立田小学校地元自治会等による活用、旧白瀬小学校は企業へ無償譲渡されています。残る3校については、旧東藤原小学校は聖母の家学園への無償譲渡及び敷地は無償貸与、旧中里小学校郷土資料館とする議案、予算案が出されています。また、旧西藤原小学校については、市からの説明はありませんが、インターネット上ではサバイバルゲーム施設とする計画が取りざたされています。今回はこれら3校の活用について質問します。  (1)旧東藤原小学校の活用について。  ①市長はこれまで地元要望に基づき活用を図るとしてきたが、自治会や住民への説明、了解はどのように行ってきたのか。  ②授業日以外の体育館やグラウンドを市民が利用できるか。また、避難所となっている体育館はどうするのか。学校法人との利用等に関する約束はあるか。  (2)旧中里小学校の活用について。  ①郷土資料館へ改修されると提案されたが、設置目的の見直しはするのか。職員配置は。  ②改修について、市民要望の把握及び反映はなされたか。  (3)旧西藤原小学校の活用について。  インターネット上では「三重県の廃校がサバゲ―フィールドとして再出発予定」の記事があり、インタビューに答える形で、発案者は「自治会長の快諾が得られた。いなべ市と連携して進める」、「現在見積りを取っており、年明けから着工の予定」と述べています。いなべ市として内諾はしているのか。  以上、質問いたします。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  改めまして、おはようございます。私からは、項目1の廃校とされた旧藤原町内小学校の活用についての(1)、(2)について御答弁申し上げます。  まず、(1)旧東藤原小学校の活用について。  ①自治会などへの説明、了解はどのように行ってきたかについてですが、令和3年6月に東藤原小学校区の4自治会長に、市教育委員会職員同席の下、学校法人特別支援学校聖母の家、伊藤春樹理事長より自治会長に説明を行いました。  また、9月議会において東藤原小学校に関する一般質問があったため、その答弁の内容と進捗について学校教育課より自治会長に現状の報告を行いました。  現在、自治会から質問、意見等はいただいておらず、一定の理解を得られているものと認識しております。  続きまして、②授業日以外の体育館やグラウンドの利用について、学校法人と約束はあるかについてですが、学校施設の「利用等に関する約束」については、譲渡等の契約と併せて協議を進めている段階です。利用方法等の詳細については今後決定することとなりますが、聖母の家学園理事長からは「私どもの日程表を公開し、施設利用が容易になるようにホームページなどを作成し、体育館、運動場を市民の皆様と一緒に活用させていただきたいと思います」というお話をいただいております。  また、「できるだけ解放された空間とし、学園自体も皆様に愛される学園にしたいと思います」ともお話しをいただいております。いなべ市民と聖母の家学園の生徒さんが一緒に活用する方法を検討していただけるものと考えております。  避難所につきましては、譲渡後に「災害時における指定避難所及び指定緊急避難場所の指定に関する覚書」を交わす準備を進めております。これまでどおり体育館を指定避難所、駐車場を指定緊急避難場所として指定します。このことについては学校法人は了解されております。  投光器や発電機等の防災備品についても、これまでどおり体育館内に備えることも了承していただいております。  続きまして、(2)旧中里小学校の活用についてですが、①郷土資料館へ改修されると提案されたが、設置目的の見直しはするのか。職員配置はについてですけども、旧中里小学校の活用につきましては、現郷土資料館に収蔵してあります郷土資料を移設し、収蔵するための施設として活用を考えております。  職員配置等につきましては、現状の体制を維持していこうと思います。  ②改修について、市民要望の把握及び反映はなされたかは、郷土資料を移設収蔵した上で、1階部分の活用について、いなべ市文化財審議会委員の皆様から御意見をいただき、展示を含めた運営方法につきまして検討していきたいと考えております。  以上、答弁を終わります。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  おはようございます。  総務部から、(3)旧西藤原小学校の活用について答弁させていただきます。  旧西藤原小学校の活用については、旧小学校の土地建物管理について、平成30年5月より地元自治会との間で市有財産使用貸借契約を交わしております。  サバイバルゲーム会場として旧西藤原小学校を使用する件については、11月13日に地元説明会が開催された結果、地元区民の理解を得られず、サバイバルゲームは認めないこととなりました。地元自治会から提案者に対してサバイバルゲーム会場としての使用は認めないことを説明し、了解を得た旨、11月24日に地元自治会から報告を受けております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  再質問する前に、旧小学校の活用について、これまでの市長の基本的な姿勢を答弁で確認しておきます。  まず、平成29年12月、抜粋になりますが、いろいろな自治会から要望が出てくるかもしれませんので、そのタイミングを見て、自治会長と協議をさせていただきながら、できる限り地元の皆さんの総意で、新しいものに変えるか、何か新しい歩みを始めていきたいと思っております。  また、平成30年3月には、藤原町の五つの小学校について見通しを述べておられます。  西藤原小学校につきましては、地元自治会、大貝戸、坂本地区からの御要望により、地元の交流事業も含めて、山小屋的な使い方で、今、進めさせていただいております。地域おこし協力隊を得て、旧校舎の管理をしていただこうということで、予算化もさせていただきました。  東藤原小学校につきましては、体育館を引き続き指定避難所として使わせていただきます。その関係で、校舎をどう利用していくかということで、今、介護と障がい者の就労施設で御提案を一部いただいておりますので、それを具体化して、広く提案を公募していきたいと思っております。  白瀬小学校については、何の提案も地元から要望もございません。企業誘致も含めて広く公募していきたいと思っております。  中里小学校については、地元からの御要望はありません。しかし、ひきこもり経験者の生活訓練場所ということで、私どもで提案をさせていただいていますが、まだ具体化をしておりません。具体化してきた段階で地元に説明をさせていただいて、その中で地元の御意見をお聞きしながら進めていけたらと思います。  立田小学校については、地元篠立、古田自治会から要望をいただいておりますというような内容で、以上の答弁から、地元自治会自治会長から提案や要望があれば、公募せずに提案、要望を検討する。なければ市で検討し、地元自治会自治会長と調整、協議して進めるというのがこれまでの基本方針であったと思います。  そこで、再質問をします。  先ほど譲渡契約、それから無償貸与の契約の前に利用についての協定なりそういうのを交わすということをおっしゃられたわけですが、それで間違いありませんか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  そのとおりでございます。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  確認になりますが、今、旧東藤原小学校にはプールもあるわけですけども、プールについては、そのまま市の普通財産として残しておくということでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  プールにつきましても、譲渡していただきたいということで申出を受けております。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  それでは、(2)の旧中里小学校の活用について再質問します。  郷土資料館については、いなべ市文化資料保存施設条例でその設置が定められています。ここで行われる事業は、主に資料の収集、保管及び展示に関することと書いてあるだけなんですけども、7,800万円という多額の費用がかけられるので、この条例の見直しも必要かなと思うんですが、先ほどの答弁では、1階部分についてはこれからまた検討していくということであったんですが、条例の見直しそのものが要るのかと思うんですけど、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  審議会で検討いただいて、内容が確定していくと思うんですが、その結果、条例改正が必要であるのならば、改正していこうと考えています。また、そのときには議案として上程させていただくことになると思いますが、よろしくお願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  いなべ市の設置条例では、常設展示とか公開というのはなくて、あらかじめ教育委員会の許可が必要で、中が見れることになっています。  同じように旧小学校を郷土資料館としてやっているのは名張市にあります。名張市では、この郷土資料館ですが、旧錦生小学校を活用して、七、八年前になると思うんですが、常設の施設として運営されています。開館日や開館時間、施設内容、展示室、体験教室、講座室、図書室、会議室などが郷土資料館の設置及び管理に関する条例で定められています。こうした地域の活性化も図るという意味でも、この名張市のやり方や在り方を参考にして、常設展示、公開とすべきと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  その辺も含めて審議会と協議していきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  そうした場合、職員配置についても考える必要があると思うんですが、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  審議会の結果の内容によって、その辺を考えていく必要があれば考えていこうと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  地元要望に沿った形で整備が進められることも、運営がなされていくことも大事だと思うんです。それは後の情報や資料の提供とか、何より地元住民に愛着を持ってもらえる施設になるかどうかということに関わると思うんです。  例えばですけども、廃校になる前に、中里小学校でも古い写真を展示して、地元の皆さんに見ていただくということで、大変盛況だったわけですが、例えば閉校になった藤原町内の小学校の展示室をつくるとか、地元要望に応えたり、愛着を持ってもらえるような施設にすべきと思うんですが、そこはどうお考えでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  今、御提案いただいたことを十分念頭に入れて、審議会と協議を進めていきたいと思います。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  いなべ市の文化施設という部分では、今、強化する大きなチャンスと思いますので、7,800万円というお金をかけてやるのですから、審議会任せではなくて、教育委員会としてもはっきりとした意志を持って、教育委員会の中で検討も進めて、今、申し上げたような中身で、愛される施設、有効な施設としてぜひ活用していきたいと思います。
     教育長、どうでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  岡議員おっしゃるとおり、地元に愛されること、そして、小中学生たちが学習の場として使えることも大事な要素ですし、審議会の方5名みえるんですけれども、藤原町出身の方1名と、現いなべ市の方が2名入っておられますので、市民の方の要望等も深く念頭に入れまして、予算をかけただけの施設になるように進めたいと思っています。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  では、(3)に移ります。  地元の理解が得られなかったということで、この件は消えたということだと思います。発案者にとっては残念なことだと思います。旧小学校の利活用について、担当部としても、先ほど市長の答弁で基本姿勢を話させてもらいましたが、明らかにしていく、アナウンスをしていく、そういうことがあれば、今回のようなことが起こらなかったかと思うんですが、いかがでしょうか。何か、今後、このようなことで旧小学校の利活用を進めていくという基準があったらお示しください。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  旧小学校の活用については、基本的に地元地域の思いを尊重する姿勢で検討します。地域活性化につながる活動しか認めないこと、その活動についての地元自治会の合意を得ることを条件としております。  今後、このような活動の申出があった場合は、地域活性化に資する内容であること及び地元自治会合意を確認し、地元の合意が取れないことは認めないこととしていきます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  明確なアナウンスをしていただいて、今後、いろいろ発信をしながら実現できないということではなくて、うまく進められるようにしていっていただけるといいなと思います。  それでは、質問事項2に移ります。  2、市道の安全対策を問う。  8月に、先ほど申し上げましたが、市民アンケートを実施させていただきました。道路の安全対策に関しては多数御意見をお寄せいただきました。今回は沿道地の樹木の張り出しについて市の対応をお尋ねします。  (1)張り出し樹木立ち枯れ木についてどのように確認しているか。その頻度と対応は。  (2)藤原文化センター周辺の松枯れや米野から篠立への市道は張り出し樹木立ち枯れ木など多数見受けられます。これらの対応はどのように考えていますか。  これについては、これまでも担当部に対して情報発信してきた場所や内容ではありますし、また、一般質問でも何度も言ってきましたが、最近、特に目立つようになってきているので、改めて質問いたします。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  おはようございます。  それでは、ただいま御質問いただきました市道に張り出した樹木の対応2点についての御質問に対して答弁させていただきます。  まず、(1)張り出し樹木立ち枯れ木についてどのように確認しているか。その頻度と対応はについてでございますが、建設課の道路パトロール員建設課職員により日常の道路パトロールによる確認と、自治会要望や市民の皆様からの通報等により情報は確認してございます。  また、令和2年度初頭に、建設課職員により市道の樹木張り出しについて、市内全域を一斉点検を主要道路で実施しております。その結果に基づき、昨年度からおおむね3年かけて伐採予算を確保し、伐採を進めていこうとしているところでございます。  次に、(2)の御指摘いただきました2路線、市道下川原中山線米野篠立線につきましては、本年9月補正で予算措置を取らせていただき、現在、一般競争入札による手続中でございます。契約が12月下旬となるため、1月から業者による伐採が始まり、3月中には完了する予定で進めていきたいと思っております。  以上で、答弁とさせていただきます。よろしくお願いします。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  私も8年前に議員になってから何度も質問させていただいて、うんと変わってきたなと思っています。  確認を少ししたいんですが、市道の管理責任、安全確保について、市の責任を確認したいと思います。というのは、以前はちょっと違った形でここで答弁されていたので、確認していきます。  沿道地からの樹木の張り出しや立ち枯れ木の処理については、当然地権者がその責任を負っていると思います。しかし、市道の管理責任という観点からは、安全確保の第一義的な責任は管理者、市が負うことになると思いますが、どうでしょうか。  具体的に言えば、危険と予見される張り出し樹木などがある場合、市は地権者に伐採などの対応を要請する責任があること。二つ目は、要請しても対応されない場合は、市が伐採などの対応する責任がある。後でまたその費用を請求するかどうかは別ですが、そういうふうに市道に関する市の責任を私は考えているのですが、それでいいでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  議員御指摘のように、樹木については所有者の責任がまず第一です。所有者が本来は道路等に支障がないように山を管理していただかなければいけないとなっております。  その場合、市が本来できますのは、危険であれば、通行止め等の措置を取ることしか法律上はできないんですけども、実際には市民の皆様もお困りになりますし、通行等に支障も出ますので、市としてはまず地権者に樹木の伐採等をしていただくように通知文書を出させていただいております。  しかしながら、それで切っていただく方もみえますけども、なかなかそういったことができない場合には、市で伐採をさせていただくので、承諾書を取らせていただいております。一旦取りましたら、その人が所有しておる間は、基本的には永代といいますか、承諾書はその都度出しませんので、適宜、切らせていただく形での承諾書を取らせていただいて、市で伐採に入るという形になります。情報提供をいただいても、民地である場合には、その承諾が出るまでには伐採もできませんので、時間がかかる路線等もあるのが実情でございます。皆さんから御要望いただいても、即決で樹木の伐採に入れないことは御理解いただきたいと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  立ち枯れ木は風がなくても、枝が落ちるのではなくて、根元から倒れてきますので、大変危険です。そういう意味で、大変御苦労とは思いますが、まず安全第一で考えていただくということでお願いしたいと思います。  それから、米野から篠立への路線なんですが、間に高齢者の介護施設がありますし、ゴルフ場もありますが、管理のされ方がかなり状況が違っていると私は思うんです。そういう場合に、企業とか施設などに対しても、伐採の要請はなされているんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  建設部長、梶 正弘君。 ○建設部長(梶 正弘君)  所有者に対して通知なりお願いはさせていただきますけども、施設管理者ということでは特にはないです。今、御指摘いただきましたのは翠明院だと思うんですけども、そちらには救急車等のこともございますので、御要望等は聞きながら、除雪等も含めていろんな対応はさせていただいておるとは思っております。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  ちょっと私の質問が悪かったと思います。米野から篠立への路線について、上がっていくところもですが、篠立へ抜けていくところもかなり覆いかぶさっているところもあると思いますので、そのあたりもまた見ていただけるといいなと思います。  部長おっしゃられたように、3年計画でやっていくということですので、事故が起こってからではなくて、計画を持って、事故が起こる前に未然に防ぐという意味で行っていただきたいと思います。  それでは、質問事項3に移ります。  3、市民アンケートへの対応を問う。  最初に申し上げましたが、令和3年10月12日、市長宛てに市民アンケート結果をお届けしました。その際、市役所全体での共有と分析や評価、それから、市政への反映の検討をお願いいたしました。  そこで、(1)市役所全体での共有はなされたか。  (2)市は市政に市民の声を反映するためどのような方法を講じているか。  2点、質問します。 ○議長(小川幹則君)  企画部長、長﨑十九八君。 ○企画部長(長﨑十九八君)  日本共産党いなべ市議団が実施されました市民アンケートの結果について、2点御質問いただきました。  まず、(1)市役所全体での共有につきましては、令和3年11月14日、全部門長に共有させていただきました。  次に、(2)市民の声を反映するための方法につきましては、いろいろございますが、自治会要望、御意見箱、各種計画策定時の市民アンケート及び審議会、また、各部局が行っております相談事業や交流事業などでの面談など、様々な方法を講じさせていただいております。  以上でございます。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  企画部からですので、個別具体的な内容は質問しませんが、今回、アンケートを取って強く感じたことがあります。それは、高齢者の方の返信が多かったということです。回答の内容そのものじゃなくて、回答はどんなだったかということです。8月に実施したんですが、返信が10月になってもまだまだ続くということがありました。回答の中の御意見にも、このようなアンケートをしてもらうことが大変ありがたいという趣旨が書かれたものが何通もありました。私も思い返してみると、例えば先ほども自治会要望で樹木の伐採とかすると言われたんですが、自治会要望の中に、じゃあ独り暮らしの意見が入るか、高齢者の方の意見が入るかと考えていくと、なかなか難しいものがあると思います。  そこで、先ほど市民の声を反映するためにいろいろやられているわけですが、そういう声の出にくいところについても、きちっと情報を渡せるような、あるいは返してもらえるような方法も考えていくべきと思うんですが、そのように思われるかどうかという質問です。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  広聴広報についてはより充実させていただいておりますので、様々なところで市民の声を賜っておりますし、私自身も老人会や自治会には出向きますので、様々な形で皆さんの御意見は賜っていると御理解いただけるとありがたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君。 ○12番(岡 恒和君)  私が申し上げたのは、それでもなかなか届かない声があることを知っていただきたいという趣旨で今は質問しました。  ちょっと早いですが、質問を終わります。 ○議長(小川幹則君)  岡 恒和君の一般質問を終了します。  暫時休憩します。                午前 9時35分 休憩                午前 9時50分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開いたします。  休憩前に続き、一般質問を行います。  質問順位7番、衣笠民子君。  14番、衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  14番議員、日本共産党の衣笠民子でございます。通告書に従って、子どもの健やかな成長を応援、市民温水プール、中央児童センター、以上、3項目にわたって一般質問を行います。  まず、1.子どもの健やかな成長を応援ということでお聞きします。  (1)給食費を無料にについて4点お聞きします。  ①令和3年6月定例会、9月定例会で給食費の無料化を提案しました。6月定例会の市長答弁では、給食費の無料化の考えはないとのことでした。その理由を問うた9月定例会の教育部長答弁では「学校給食法第160号第11条第2項に保護者負担すべきものとして規定されている。学校給食法施行令政令第212号第2条に学校設置者が負担すべき経費に給食食材費が含まれていないため、学校給食費の無料化は実施しない」とのことでした。学校給食費を無料にすることは違法なのでしょうか。  ②現在、学校給食費を無料または減額(食材費を公費負担)している自治体は全国にどれだけあるのでしょうか。  ③三重県内で学校給食費を無料または減額(食材費を公費負担)している自治体はあるのでしょうか。どこで、どのように行っているのでしょうか。  ④令和3年8月に日本共産党いなべ市議団が政務活動費を使って調査した市政アンケートにおける設問「いなべ市に力を入れてほしいことは教育・子育てでは何か」の回答で、4位まで僅差ではあるものの、1位は保育園、小中学校給食費の無料化でした。給食費の無料化の市民ニーズは高まっていると思いますが、どのように応えますか。  (2)就学援助の拡充をについて、3点お聞きします。  ①平成28年度から就学援助の対象を生活保護基準の1.3倍以下から1.4倍以下に拡大しました。平成28年9月定例会で、1.5倍以下に対象を拡大するよう提案をしたところ、「近隣市町の動向を見て、足並みをそろえて引上げを検討」とのことでした。しかも同定例会で、三重県内では鈴鹿市、亀山市、伊勢市、鳥羽市、志摩市の5市が1.5倍以下の基準になっていることが明らかにされました。そろそろ1.5倍以下に対象を広げる考えはどうなのかお聞かせください。  ②必要な児童生徒が就学援助を受けられているのかお聞かせください。  ③必要な児童生徒が就学援助を受けられるための工夫はどのようにしているのかお聞かせください。  (3)子育て世帯の経済的支援をについてお聞きします。  スクリーン資料をお願いします。  令和3年9月定例会でこの資料、令和3年国民生活基礎調査、各世帯別に見た生活意識が苦しいとした世帯の割合の年次推計を示しました。平成5年からは児童のいる世帯がより生活意識が苦しいとした世帯の割合が他世代より多くなっていることが分かります。  そして、もう一つの資料、いなべ市総合戦略事業進捗状況報告書中の「国の政策分野3 若い世代の結婚・出産・子育ての希望をかなえる みらい創生プロジェクト」合計特殊出生率の達成率83.6%、15歳から49歳の女性の人数、達成率96.6%という資料。そして、これを受けて審議会委員からの意見「15歳から49歳の女性の人口が減少する件についても、子を産み、育てやすい環境づくりを検討していただけるとよい」という二つの客観的資料を示しました。子育て世帯の経済的支援を充実させる提案を試すべき時だと指摘いたしました。  そこで、子育て世帯への経済的支援実施の考えをお聞かせください。  大項目1番目は以上です。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  質問事項1、子どもの健やかな成長を応援について、(1)、(2)について答弁いたします。  (1)給食費を無料にの、①学校給食費を無料にすることは違法なのかですが、学校給食費につきましては、学校給食法第11条第2項で学校給食を受ける児童生徒の保護者負担とすることが妥当であると考えております。  ②現在、学校給食費を無料または減額している自治体は全国にどれだけあるかについてですが、これは把握しておりません。  ③三重県内で学校給食費を無料または減額している自治体はあるか。どこで、どのように行っているかにつきましては、三重県内で一時避難的を除き、恒久的に完全無料化している市町はないと認識しております。  減額等を行っている自治体は8市町と認識しています。いなべ市近隣では認識しておりません。  なお、詳細についても把握しておりません。  ④給食費の無料化の市民ニーズは高まっていると思うが、どのように応えるかについてですが、国や県も学校給食費の無料化については奨励しておりません。負担区分についても、学校給食法で規定されております。近隣市町村の動向を見ても無料化はありませんので、無料化はしません。  (2)就学援助の拡充を、①平成28年度から就学援助の対象を生活保護基準1.5倍以下に対象を広げる考えについては、認定比率については、平成28年度から生活保護基準の1.3倍未満から1.4倍未満に拡大し、制度の拡充を図っております。いなべ市の認定比率は、就学援助実施状況等調査による県下市町の状況は平均的であり、申請状況、認定状況から見ても決して厳しいものとは言えないと考えております。  また、就学援助制度の有用性は、援助率や認定比率のみで評価できるものではなく、いなべ市のように学校教育活動に係る需用費等を一般会計で負担し、保護者の経済的負担の軽減に積極的に取り組んでおります。こういう自治体は比較的低い数値を示しており、その効果が援助率に表れているものと認識しております。  教育環境整備や財政的支援は自治体の取組により異なるため、教育においても就学援助制度に限らず、他の施策による保護者支援も総合的な貧困対策、経済対策と捉え、今後、就学援助制度における認定比率は適正な時期に適正な比率への変更を検討していきます。  ②必要な児童生徒が就学援助を受けられているかにつきましては、年度当初の申請案内だけではなく、前年度利用者に対しては積極的に申請書類を配布し、申請漏れがないよう配慮しております。中学校への進級者に対しても同様の対応をしております。
     年度初めだけではなく、年度途中でも気になる家庭については個別に制度の案内をし、申請の意思はあっても申請書類を整えられない家庭には、家庭訪問などにより申請書類作成の支援をするなど、家庭と学校の連携、信頼関係の下、支援が必要な家庭を見過ごさない丁寧な取組を行っております。  また、援助費の支給についても、国の要保護児童生徒就学援助費に準じ、支給額の引上げ(改定)をしております。  新型コロナウイルス感染症拡大対策の対応による一昨年からの臨時休校、分散登校の際の学校給食は学校給食が実施されたとみなし、家庭での昼食支援として同額の給付を継続しております。  新入学学用品費準備費(入学前支給)については、新入学予定者全員に前年中に制度の案内をし、入学準備に必要な費用の3月支給を行っております。申請者も年々増加しており、制度の周知が定着していると言えます。  以上のように、学校による注意深い子どもたちの見守り、制度利用の働きかけにより、学校徴収金の収納状況、子どもの生活状況に深刻な問題を抱える家庭についての報告は受けていないことから、必要な家庭に必要な支援が届いているものと考えております。  ③必要な児童生徒が就学援助を受けられるための工夫はについてですが、就学援助制度の周知方法として、年度当初に学校(学級)だより等で保護者向けに制度の申請案内を掲載し、申請希望者には学校から必要な申請書類等を渡しております。2学期以降については、学期に一回は制度の案内を掲載してもらうようにしております。  新入学予定児童には、12月初旬に各校の入学説明会用書類に新入学学用品準備費(入学前支給)及び制度の案内を同封し、保護者に配布しております。  就学援助制度利用の働きかけの工夫として、年度始めだけでなく、学校でつかんでいる家庭の状況や子どもの様子の変化を注意深く見守り、援助が必要だと思われる家庭については教育委員会へ相談があり、その都度、制度の利用を勧めております。  学校納付金の収納状況が芳しくないなど、気になる家庭には早めの制度利用を勧めております。  家庭状況に不安や課題を抱え、見守りが必要な児童生徒は福祉部、学校教育課(スクールソーシャルワーカー、ふれあいサポーター、指導主事)が情報共有し、就学援助申請へつないでおります。  転入者についても前住所地の情報を引き継ぎ、就学援助の支援が途切れないようにしております。  以上、答弁を終わります。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  健康こども部から、(1)給食費を無料にの、④保育園の無料化について、(3)子育て世帯の経済的支援をについて答弁させていただきます。  まず、給食費を無料に、保育園の給食費の無料化についてお答えします。  令和3年6月、9月定例会でもお伝えしましたが、給食費の無料化の予定はございません。  給食費の無料化をしない理由として、保育園の給食の材料にかかる費用については、自宅で子育てを行う場合も同様にかかる費用です。保育園を利用する保護者も、自ら自宅で子育てを行う保護者と同様に、その費用を負担することが原則となりますので、保育の無償化後も引き続き保護者負担としています。  保育の無償化における国の考え方として、給食費、行事費は無償化対象外としており、いなべ市もこれに従っています。  続きまして、(3)子育て世帯の経済的支援についてお答えいたします。  現在、新聞報道等されておりますように、子育て世帯への経済的支援として、国の事業、18歳以下の児童に対し子育て世帯等臨時特別給付金支給事業の準備を進めているところです。本議会承認後に一部を除き年内に支給させていただく予定でございます。  昨年度も子育て世帯臨時特別交付金事業、ひとり親の子育て世帯に対しましては、ひとり親世帯臨時特別給付金事業を2回実施、今年度も引き続き、3回目の実施をしております。  また、低所得の子育て世帯に対する子育て世帯臨時特別給付金事業を実施しております。  また、このほかに児童手当、児童扶養手当の支給、また、当市独自の事業として、合併当初からひとり親家庭に対しひとり親家庭等就学金支給事業を実施しております。  今後も国が実施する子育て世帯への経済的支援を適切に実施し、さらに当市独自の事業としてのひとり親家庭等就学金支給事業を継続して実施していきます。  このように給付金の支給など経済的支援が実施されていますが、いなべ市が力を入れて行っていることとして、保護者に疾病や障がいがあり、行政としての支援が必要な家庭や生活が困窮している子育て家庭を早期に把握し、福祉や保健、教育の関係部署が連携し、支援をしています。  具体的には、家事や育児、学習の支援が必要な家庭への訪問支援事業や、生活が困窮している家庭には食糧支援や家計支援、就労支援を行っております。こちらは暮らしサポートセンター縁と連携するなど、様々な事業により、その家庭に合った適切な支援を行う体制を整えてきております。  今後も経済的支援と併せて、子どもたちの健やかな育ちを保障するために、その家庭に応じた生活支援、自立支援をきめ細やかに行っていきたいと考えています。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  給食費を無料にのところの、②の給食費を無料にしている自治体は全国にどれだけあるかということに、承知していないということでしたけれども、全国教職員組合が2015年11月から2016年3月に調査した結果によりますと、全国で199市区町村に上ることが明らかにされています。そして、その約8割の自治体がこの5年以内、2011年から実施されているとされています。特に群馬県などでは、県内のうち半数以上を超える市町が進められているそうです。  そして、①の給食費無料化を実施しないということは違法なのかということに、これが妥当だという回答でしたが、違法ではないということでよろしいですか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  違法かどうかにつきましては、法の解釈によるところがありまして、私どもが判断するものではないと考えております。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  令和3年6月定例会、9月定例会でお聞きして、できない理由がこの法に沿ってということでしたので、それは違法じゃなく、全国でもし始めていることを明らかにさせていただきました。  そして、三重県内でも把握はされていないということですけれども、一部、尾鷲市や志摩市、補助をしているんじゃないかなと思いますが、そこもつかんでないんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  はい、承知しておりません。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  給食費無料化については、私、平成24年10月定例会からこの質問を始めています。まだその頃には全国ではなかなか始まってもいなかったし、確かに私も提案したときは、そこまですぐに実現するものとは思っていませんでしたが、やはりニーズが高い。それから、今度の私ども日本共産党いなべ市議団が政務活動費を使ってした市政アンケートでも、先ほど来、お話ししましたように、子育てでしてほしいことの一番に上がってくるような状況にもなってきています。そうした状況を受けて、違法ではないし、やられているところもあることから、9月定例会で言った、法に沿ってないから、法でできないからできないという理由は成り立たないと思いますので、そろそろ実施しませんかともう一度提案させていただきますが、市長のお考えを聞かせてください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  アンケートを強調されますけれども、いなべ市の人口のうちのこのアンケートの回答数は175部です。複数回答であるにもかかわらず、50しかこれには回答されていないということです。これを根拠にいろいろ言われることがどうかなという感じは受けます。  原則、食費は家にいても、いなくても、どこでもかかるわけです。国の法体系として、入院にしてもそうですが、食費は自己負担というのが日本の国の施策の中で入ってきております。無料化することは現金給付と同じなんですけども、直接現金で給付するよりも、先ほど教育委員会から答弁させていただいたように、多方面にわたって家庭を支援することが物すごく効果的であろうと。家庭によって様々な問題を抱えていらっしゃいます。その問題を個別最適に解決できるようにサポートしていくのが行政としてのあるべき姿かなと。現金を与えれば済むんだという考え方は、少し効果的ではないと私は考えております。  逆に言うと、使い方すら適切じゃない家庭もあるわけです。そこにお金だけを給付するのはおかしな感じになります。様々な家庭で、貧困世帯であれば、貧困から抜け出せる手だてを行政としては多面的に支援する方向で進めたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  給食費の無料化は現金支給ではありません。現物支給で、給食費が無料になるので、子どもに直接利益が行く施策です。そこのところが、今のだと現金を配ると思っているみたいですけれども、認識よろしいでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  賜っておきます。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  聞きおいておくということは、給食費の無料化は現金給付ではなくて、現物給付で、直接子どもたちに恩恵があることを認識していただきたいんですが、そこのところはどうですか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  給食費が問題になっている家庭では、いろいろな問題を抱えてみえるわけです。その問題を個別最適にやればいいじゃないですかと。私は試算は分からないですけど、単費で2億7,000万円ぐらいかかると思うんです。2億7,000万円があれば、違う福祉施策が取れるでしょということです。それは健全な家庭にも給食費が無料になるんです。そうしなくても、必要な施策を必要な方にお届けするのが個別最適化、行政としては最小のコストで最大の効果を上げなきゃいけないという監査の意見がありましたけども、それに近づけるのが行政としての役割と考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  この問題はずっと平行線上をたどっているような感じなんですけれども、まず、何といっても憲法26条、義務教育は無料にという理念が根拠に一つはなります。  文科省によると、2016年度の子どもの学習費調査によれば、給食費の負担が多くを占めています。食事はどこにいても食べるのだからという古い議論もあります。また、今、そういうことが国で蒸し返されていますけれども、2005年に食育基本法が成立して、文科省の食に関する指導の手引にも、学校給食の一層の普及や献立内容の充実を促進するとともに、各教科等においても、学校給食が生きた教材としてさらに活用されるように取り組むとされて、今では学校給食は教育の一環と認識されています。  憲法26条、義務教育は無償にとの理念からも、給食費の無料に取り組むことの正当性はあると考えますが、その点で、その理念に関して市長の考えをお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  法的解釈を判断するのは裁判所でございますので、私どもはその立場にないと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  それでもいなべ市では義務教育の保護者負担を減らすための努力をされていると思うんです。やはり憲法、義務教育は無料にということを一番の柱にそういうことに取り組んでいると思うんですが、教育長にお聞きします。義務教育の保護者負担を減らすために、いなべ市独自に取り組んでいることはあると思うんですが、お聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  たくさんやっていることはあると思うんですが、特徴的なことだけを言わせてもらいます。  一つは、私は四日市に住まいしておりまして、例えば学級通信とか渡す紙代なんかも請求されておりましたし、けがしたときなんかの日本スポーツ振興センターの掛金も保護者が基本的には4割から6割を負担するところを、いなべ市は市で全額掛けさせていただいておったりとか様々です。  例えば、決定的にお隣の町と違うことは、修学旅行のバス代などの補助をしておりますし、中学校におきますと、費用の一部を補助させていただいたり、学校がいろんなものを買うときも、保護者の負担軽減を考えながら購入するように校長にも伝えておるところでございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  ということで、やはりいなべ市も憲法26条、義務教育は無料にということに沿っていろんな施策をされているんだと思っています。  先ほども言いましたように、子どもの学習費調査によれば、給食費の負担がやはり多くを占めているということで、ここのところも取り組むべき問題ということを再度指摘しておきたいと思います。理念的問題ではそういうことだと考えています。  そして、以前からの議論の中で、給食費の無料に対する財政的問題を3回取り上げています。ちょっと思い出していただくようにやり取りを紹介させていただきます。  平成24年12月定例会で初めて学校給食費の無料を私は取り上げました。この頃、年少扶養控除の廃止、特定扶養控除の縮小で、住民税が約1億円の増収でした。子育て世帯は約1億円の負担増となっていたわけです。給食費、食材費、この頃は小中学校の給食費と考えていたので1億7,000万円でしたが、市が負担してはと提案いたしました。  そして、平成30年6月定例会で、市長から1億7,000万円という財源をどうするかを提案してもらうとありがたいとあったので、私は、給食費は全て食材費、いなべ市で約1億7,000万円、1億7,000万円とはどういう金額かといえば、合併に向けて国民健康保険料を低いまちに合わせるために、国民健康保険会計に一般会計から入れることを決めた金額は2億円、2億円というお金を合併する前に行政が恒常的に特別会計に入れることを決断できた金額。給食費の無料化も政策的に住民の合意があれば、決していなべ市にとって踏み切れない金額ではないという認識でよいかと私が尋ねさせていただきました。そうしたところ、市長からは、代替財源があればいいと思う。代替財源をよろしくと答弁されています。  平成30年9月定例会、国保会計では合併当初2億5,000万円入れていたものが、法定外繰入れをやめたので、それだけ一般会計財政が助かっている。水道会計では、平成22年からほぼ毎年2億円、一般会計から料金収入不足分の繰入れをやめてきた。つまり2億円を税金から料金に収入を変えた。一般会計から特別会計への繰入れをやめたからといって住民の税金は変わらない。ただ、保険料や料金が引き上げられ、市民の負担は合併当初から増えている。いなべ市の貯金である基金は、前回でも、このときは合併してから64億円増やしている。こうしたことを基に、このような財政状況で給食費無料化実施のための1億7,000万円の財源を見いだせないのかという議論をしています。  同じ9月定例会で、給食費は全て食材費です。市内業者から購入するようにすれば、1億7,000万円が市内業者に回る。しかも業者にとっては毎年毎年必ずなので安定的な収入になる。いなべ市として過大な商工費にはならない。視点を変えれば、そのように考えている。平成29年の商工費は・・・。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君に申し上げます。質問を整理して質問事項を。 ○14番(衣笠民子君)  最初に言ったように、3回取り上げてきた財政的問題の今までの到達点をお話ししています。  給食費の食材費が地元業者に還元されるという考え方で、地元業者を支援するために1億7,000万円商工費が増えたとしたら、類似団体と比べてどうかという話をここで展開しています。  28年度決算では、いなべ市の住民一人当たり商工費は3,503円、類似団体は1万5,126円でした。差引き1万1,623円いなべ市が少なくなっていますが、この1億7,000万円給食費を地元商工費とした場合を組み入れても、まだいなべ市は類似団体から見れば低い金額になっているという話をいたしました。  財政的問題が障害で、給食費の無料化ができないことはないと考えますが、財政的問題でできないということはないということでよろしいでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  私が財政的問題というのは、国庫負担金のようないなべ市の一般会計で使えるような既存のお金じゃなくて、これについて特別に国庫、県から補助金のように降ってくるのであればということです。コロナ対策は全額国費じゃないですか。全額国費で給食費の無料化をやりなさいと言われるのであれば、喜んでさせていただきます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  当然、憲法26条の義務教育は無料にということでは、国が取り組んでもらえれば、それが一番いいことだと思います。しかし、今、そうでない中で、これを取り組む優位性もあると思うんです。それは前にも指摘していますが、移住促進策ということで、全国でやる前にやれば、そうしたことも優位性が働くということで提案させていただきました。  平成28年3月定例会、9月定例会で御紹介したんですが、滋賀県長浜市、全小学校の給食費を無料にするための予算を3月議会で1億6,500万円計上したと。なぜするのかといえば、子育て世代の負担軽減、それから定住人口の増加を目指しているということをもって取り組んでいます。そうした点では、もちろん国がやってくれることに異論は私もありませんけれども、その前にすることによって、移住促進策という優位性が働くのではないかと思いますが、どのように思いますか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  先ほども申しましたように、国の法体系から全ての制度について食費は自己負担というのが原則なんです。国がその問題を変えてくるのであれば、私どもはそれを財源も含めて受け入れたいと思います。ですけど、国じゃなくて市単独での判断ということですから、ほかの議員にも御理解いただきたいと。1億7,000万円は、子育てに余裕のある世帯にも無料というのは影響するわけです。そうじゃなくて、貧困であったり障がいであったりいろんな問題を抱えてらっしゃる家庭は個別に対応させていただくほうに使わせていただき、より充実させていただくほうが私はベターだと思っております。ですから、私からは提案しません。議会の中から給食費を無料化にすべきなんだと。先ほど言った福祉バスをなくしてでもそれに使うべきだと。北勢線を廃止してでも、北勢線の補助金をなくしてでもそれをすべきなんだということであれば、議会で判断いただけたらいいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  見直す財源はほかにあると思います。私もこれまでも言ってきましたが、キャンプ場の整備とか、市民温水プールもどのようなことかまだはっきりしていない。それからもっと前で言えば、この100億円の新庁舎建設が必要だったかということも私は指摘してきました。こうした事業よりも給食費を無料にすることのほうが私は優位性があると思うし、市民も助かると思っています。  そして、子どもの貧困対策ですが、子どもの貧困は言われて久しいわけですが、先ほどの答弁でも食糧支援とかそうしたことが、こんなにものがいっぱいあるような社会になっても、それを手に入れることができない世帯があるわけです。給食費の無料化は、今、住んでいる子育て世帯も大変助かるわけです。もちろん余裕のある人もいるかもしれませんが、年間で言うと約5万円前後助かれば、その分で今後の教育費に回すこともできるし、世帯が助かります。  子どもは何といっても生まれてくる場所を選べません。どこの家に生まれた子も同じように義務教育中は、高額所得の家か、そうでない家なのか、そういうことを感じなくて済むように、いなべ市の子どもはいなべで育てるという視点で、こうしたことをすることが必要ではないかなと考えています。  これまでも、私、案外先々の社会を見越しての提案をしてきましたが、やはりいなべの子はいなべで育てる、それぞれの家庭のかい性ではなく、義務教育中はそうしたことが必要ではないかなと考えています。  なかなか貧困の全容を捉えることは難しいことです。就学援助も大変心を砕いてしていただいていますが、貧困家庭だけをピックアップする施策というのはなかなか難しいので、一番の子どもの貧困対策は子どもに係る費用を現物給付にしていくことだと思っていますが、貧困対策として有効ではないでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  その家庭家庭で事情が違います。その事情に応じて適切な対策をするのがベストだと考えております。給食費の無料化は一律の考え方でございます。必要がない方にもその財源を充てなきゃいけない状況になるわけです。例えば食費につきましては、ボランティアで給食をされておられる方もいらっしゃいます。そういうボランティアの皆さんを支援するほうをより充実させたり、個別で相談業務などをする方を充実できるような形にして、いろんなタイプの方がサポートに入らないと、合う、合わないがありますので、そういうところを今でも大分充実していますけども、もし1億7,000万円の財源があるのであれば、そちらを強化していきたいと思います。一律の食費の無料化は私からは提案しません。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  子どもの栄養格差も大きく話題になっていることです。広い意味での社会保障、食事という現物給付、子どもを選別することなしに、全ての子どもの食のセーフティーネットとして学校給食費の無料化、なかなか実現できませんので、また取り組んでいきたいと思います。
     次の大項目2に移ります。  2、市民温水プールということで、4点にわたってお聞きいたします。  (1)市民利用について、4点お聞きします。  ①市民の利用に関する希望、ニーズはどのようでしょうか。  ②どのように把握しているのでしょうか。  ③市民利用について市の計画は。  ④市民利用に当たって、市民の負担は。  (2)学校水泳授業について、2点お聞きいたします。  ①一番遠い十社小学校、藤原小学校からは往復1時間、往復にかかる時間は授業時間ではなく教育課程外の時間となるとのことでした。2時限使っても90分のうち往復時間が60分で、水泳授業が30分で、2時限分の授業をしたことにはなりません。水泳の授業が年間10から11時なので、年間10回ほど教育課程外の時間を取ることになり、児童の負担にならないのでしょうか。  ②令和3年6月定例会の答弁で「令和5年度から順次利用の開始を行う。優先するのは、プールの建築経過年数が多い古い小学校、阿下喜、治田、十社、山郷、三里、丹生川の6校をまず移そうと考えている」とありました。阿下喜、治田、十社、山郷、三里、丹生川の6校では、学校や地域住民の理解が得られているのでしょうか。  (3)冒険の森との関係についてお聞きいたします。  森が必要ということで、当初の総合福祉センター用地から現在の大安老人福祉センターを解体し、跡地に建設となりました。冒険の森と市民温水プールの関係をお聞かせください。  (4)運営、経費について、2点お聞きいたします。  ①令和2年3月定例会で市長は「国のほうで有利な起債がある。公共施設等適正管理推進事業債、実質45%補助なので、PFIなどの民間資金を利用するよりはるかに有利なので、この事業債を活用しようと思う。この事業債を活用しようと思うと、公として、市としての建設が必要になる。建設は市。しかし、経営をするのに市では民間のノウハウがないので、民間事業者の意見、運営ノウハウを入れた形で」、「阿下喜温泉の二の舞にはならないようにしたい。維持管理で莫大な費用がずっとかかり続けていくような施設にはしたくない。事業主体は民間にしたいので、民間の意見を聞きながら、採算が合うのであれば、どういう形態になるのかは総務省に許してもらえるなら、全体を公共施設等適正管理推進事業債の適用になるとありがたい」と答弁しています。結局、公共施設等適正管理推進事業債を使うために学校プールの集約として公が建設し、運営は民間事業者が主体、民間事業者言いなりということでしょうか。  ②令和3年6月定例会において、ランニングコスト、指定管理料、学校使用の際の指導業務の委託料について質問しましたが、「ランニングコストは、設計の詳細が確定していない。したがって、設備もどういった設備が入るかということも確定していないので、保守料としても費用の積算はまだ詳細にはできていない状態」、「指定管理料、学校使用の際の指導業務の委託料は、指定管理者との協議になるということでまだ決定していない」とのことでした。建設した後の経費(ランニングコストや委託料)がどのくらいになるのか分からずに新たな事業をするなんてあり得ません。今後決まる指定管理者(民間事業者)次第なんてもっとあり得ません。市としての方針はないのでしょうか、お聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。  教育部長に申し上げます。残り時間が僅かですので、簡潔にお願いいたします。 ○教育部長小寺道也君)  2、市民温水プールについてですが、私からは(1)、(3)、(4)についてお答えいたします。  (1)市民利用についてですが、各小学校での水泳授業に支障が出ていることへの対策として建設するものです。学校授業を平日の午前中を中心に計画し、それ以外の時間帯を水泳教室や市民利用の時間として考えております。  市民利用の中では、歩行専用のレーンや泳ぐことを目的としたレーン等を設けることを検討しております。  ②どのように把握しているのかについてですが、設計業者との契約の中でスポーツ施設運営業者をアドバイザーとしてありますので、アドバイザーからの意見を基に検討しております。  ③市民利用について市の計画はですが、①において答弁いたしましたとおり、平日の午前中は学校授業を中心に計画し、それ以外の午後、土日等の時間帯は水泳教室や市民利用の時間とする予定でございます。  ④市民利用に当たって、市民の負担はについてですが、利用料金を定めて負担いただこうと考えております。  (3)冒険の森との関係について、市民プールとの関係はということですが、温水プールと冒険の森は直接関係ございません。  (4)運営、経費についてです。  ①公が建設し、運営は民間事業者が主体、民間事業者の言いなりということかということでございますが、民間事業者の言いなりということではなく、自主事業を取り入れた経営手法により、市が毎年支出する指定管理料をできる限り少なくするような運営方法をお願いするものでございます。  ②指定管理料、学校使用の際の指導業務の委託料について、市としての方針はについてですが、12月中に実施設計が完了します。その後、年間の光熱水費等を含めたランニングコスト(必要経費)を試算し、市としての指定管理料の上限を決定していきたいと考えております。それ以外に学校授業に使用する際の委託料が発生しますが、授業の回数や人数等により変わってきます。さらに、行政が学校授業とは別に委託する事業がある場合、さらに変更が加わるため、現段階では精査ができないところでございまして、今のところ未定ということでよろしくお願いしたいと思います。  以上、答弁を終わります。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  私から、(2)学校水泳授業について、少なからず負担がある。その負担をどう考えているかでございますが、移動にかかる教育課程外の時間を負担と考えるならば、実施する以上は、負担は必ず発生します。ただ、多少の移動時間を要しても、現在のように気候変動の影響により水泳実施率が6割ぐらいになっておりますし、熱中症対策から考えましても、その負担に勝る教育効果が温水プールにあると考えております。  現在、どれぐらいの回数、どれぐらいの授業時間が必要なのか、どんな効果的なカリキュラムが組めるのか、指導方法の在り方等を学校現場と検討に入っているところでございますので、今後も詳細については学校と十分に情報共有しながら検討していきたいと考えております。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。  衣笠議員に申し上げます。残り時間3分少々です。 ○14番(衣笠民子君)  市民の健康増進など、目的に沿った事業を税金で委託するとなるならば、市外の人の利用はどのようになりますか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  それも全く決まっておりません。今はアドバイザーからアドバイスをいただいているだけです。市民の料金、市外の料金をどうするのか、一般の方をどうするのかということは、今後、指定管理者の募集をする段階でいろいろ詰めていきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  アドバイザーはどんな方ですか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  現在、コナミスポーツがアドバイザーとなっています。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  それでは、時間もないですけれども、3番に行きます。  3、中央児童センターについてお聞きします。  平成31年3月定例会施政方針において、「庁舎移転後の大安庁舎の1階に中央児童センターの機能、2階に郷土資料館の展示機能の移転を検討し、新たな学び舎として提案します」とされました。しかし、その計画もなくなった上、中央児童センターも閉鎖されました。令和2年6月定例会で、健康こども部長が、「子どもたちの健全育成をどのように保障したらよいか、子どもたちの安心できる居場所をどう確保するのか、向き合うべき課題であると考えている」と答弁で述べているように、市民からも児童館を求める声があります。今後、中央児童センター機能をどう整備していくのかお聞かせください。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  それでは、3、中央児童センターの機能の整備についてお答えいたします。  中央児童センター機能の一つであった児童館事業は、令和2年3月末で児童館条例を廃止し、終了しています。今後も新しく児童館事業を始める計画はございません。  ただし、従来から児童センターで実施していた発達に不安のある未就園児の子と親を対象とした教室や音楽療法など、六つの事業は保健センターに場所を移して引き続き開催され、親子の居場所になっています。環境が整った空間で安心して過ごしていただけるようになり、事業開催日以外にも遊び場や憩いを求めて来所される親子が増えたと聞いています。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君。 ○14番(衣笠民子君)  安心して遊べる遊び場が欲しいということもアンケートで多く述べられています。普通に小学生、それ未満の子どもたち、兄弟で連れて遊びに行ける場所が欲しいという声もありますので、よろしくお願いいたします。  以上で終わります。 ○議長(小川幹則君)  衣笠民子君の一般質問を終了します。  暫時休憩します。                午前10時47分 休憩                午前11時00分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開いたします。  休憩前に続き、一般質問を行いますが、先ほど衣笠議員の一般質問に対する答弁が漏れておりましたので、教育部長の答弁をお願いします。  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  失礼いたしました。答弁が漏れておりました質問に対して答弁いたします。  令和3年度当初の校長会議において報告を行いました。現段階では温水プール利用について、学校関係者には理解されているものと認識しております。  プール水泳のカリキュラム、移動方法等の概要が整った段階で、学校保護者に報告を行う予定でございます。  以上です。失礼いたしました。 ○議長(小川幹則君)  続いて、一般質問を行います。  質問順位8番、伊藤智子君。  10番、伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  こんにちは。10番議員、創風会、伊藤智子でございます。議長の許可をいただきましたので、通告書に基づきまして一般質問をさせていただきます。この2年間は監査委員をやらせていただいておりましたので、久方ぶりにここに立たせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。  本日は、いなべ市のおもてなしとマナー教育についてを質問したいと思います。  監査委員になるまでの6年間では、主に市民の心と体の健康のために、芸術、文化、美育、食育、そして接遇マナー、おもてなしの心の重要性を提言してまいりました。マナー教育が行き届き、人を思いやる心があれば、子どもたちの不登校、いじめ問題、長寿命化に伴う社会問題を軽減し、人と人が触れ合う学校、学級、職場、地域活動、介護する人、される人などが円満に過ごせると考えられます。  おもてなしやマナーは思いやりの心を形、行動で表すことです。マナーの向上が思いやりや感謝の心をさらに育み、このような問題を根本から改善していくのではないかと思われます。  そして、さらにこの2年間のコロナ禍では、人にとって何が大切かを見直す、見詰め直す機会がありました。人々が相手を思いやり、いかに行動に移していけるかが大切な時期になってきたのです。それはコロナ禍以前よりさらに実感できるものとなりました。  今日は市民が市内外の人に心のこもったおもてなしとマナー教育について考え、行動していくことが市民の安心を育み、いなべ市の安定と発展を生むと考え、質問させていただきます。  それでは、質問事項1、いなべ市のおもてなしとマナー教育について。  コロナ禍で家族、友人などとの関わり、絆、触れ合い、健康のありがたさ、大切なものと当たり前の再発見、人との交流と助け合いの重要性、たくさんの感謝の気持ちが再認識されました。このような思いやりと感謝の気持ちを表現するのは、おもてなしの心や礼儀作法、イコール、マナーと言われています。いなべ市においても取り組むべき重要課題であると考え、現状を問います。  (1)現在、日本航空の客室乗務員によるマナー講座がいなべ市内の小中学校で開催され、小中学生にとって貴重な体験となっていると言われています。実施状況、課題、今後の予定はいかがでしょうか。  (2)とこわか国体・大会でボランティアの方々にマナー講座を実施する予定でありましたが、一般の方向けには、今後、どのようなメニューが実施されるのでしょうか。  (3)市職員の接遇マナーについて、現在の状況と課題は。  (4)市が関わるにぎわいの森、GCI(グリーンクリエイティブいなべ)などでのおもてなしやマナーについて留意していることは何か。  (5)2018年3月議会定例会の創風会代表質問時に、老若男女が自由に訪れられる公園を造ってもらいたいとし、さらに2019年12月定例会でいなべ市のおもてなしについて質問した際、赤ちゃんや小さなお子さんを連れて毎日子守をしてみえる方や、体力づくりや気分転換に散歩したい方のために、芝生と椅子があるだけでもいいので、公園を造って、安らぎのおもてなしをしてほしいと提案しましたが、市民に対するこの安らぎのおもてなしを形あるものにできるのか、検討を行っているか教えてください。  (6)市民間の交流は市民の心の支えとなります。市民が自由に集える場所として大安児童センター(〇△□)がありましたが、今はございません。無料で市民の都合に合わせて自由に出入りできる場所が欲しいとの要望が市民から多くあります。どのように対処するのでしょうか。コロナが終息してからの準備では遅いと思いますので、お答えください。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  それでは、私からは(1)日本航空の客室乗務員の特別授業の実施状況、課題、今後の予定についてお答えさせていただきます。  今年度、総務省の地域活性化起業人事業を活用させていただき、日本航空ふるさと応援隊の客室乗務員が、例えば三重県なら16人おみえになるんですけれども、ふるさと応援隊という組織をつくって活動されますが、三重県出身の方に年間を通して市内の小中学校でまずはお仕事講座、こんな仕事をやっていますというキャリアにつながる部分の授業、そして、今はマナー講座の授業を行っていただいております。  授業の趣旨といたしましては、これからの子どもたち、人、社会、世界、そして未来へとつながっていくと思いますが、その中で重要なポイントとしてホスピタリティー、平たく言えば、心のこもったおもてなしと訳していいかなと思うんですが、このホスピタリティーの精神を客室乗務員のキャリア、そして高いレベル、優れた対人コミュニケーションから学んで、いなべの児童生徒が人としての立ち居振る舞い、消えそうな日本語なんですけれども、所作、たたずまいを身につける契機にしていきたいと始めさせていただきました。  また、サービスという言葉は、個人的に私はあまり好きでないんですけれども、サービスというのはもともと語源が奴隷というような語源になっておって、上下の関係のあれなんですけど、ホスピタリティーというのは人と人の対等な関係において、お互いに満足して信頼関係を強め、共に価値を高めながら豊かな社会をつくっていこうという精神と伺っておりますので、ホスピタリティーにあふれた人材育成というところで願いを込めてこの事業をさせていただきます。  伊藤議員のおっしゃるとおり、特にコロナ禍における人間関係づくり、コロナは分断の感染症と言われておるように、人間関係づくりの重要性については、本当に一番再認識しているところですので、日本航空さんのこの事業は大変意義のあることだと、自画自賛ではありませんけども、考えております。  実施状況につきましては、まず、1点目のお仕事講座としましては、本当は4月から始めたかったんですけども、緊急事態宣言でできなかったので、実際始まったのは6月からなんですが、お仕事講座は10月にかけて小学校で37回、計1,064名の児童が受講いたしました。中学校では12回、493名の生徒が受講いたしました。合計49回、1,557人の児童生徒が学び、体験を行いました。  現在やっていますマナー講座につきましては、11月から始めて1月末で終わる予定ですけども、小学校で22回、620人、中学校では11回、364人の生徒が受講する予定でございます。全体を通して33回で1,000名弱の児童生徒が体験を行わせてもらう予定でおります。  この学習体験を通して、当初、私たちが考えていたよりも、子どもたちは常に周りから見られているという意識とともに責任を持つこと、そして、議員おっしゃるように、相手を大切に思いやる、人とのよりよい人間関係づくり、雰囲気づくりのためには挨拶をきちっとすること、笑顔の大切さ、そして立ち居振る舞いの一つ一つが重要であることを子どもたちはこの授業から鋭く感じ取っております。  今後もこの日本航空さんとの御縁を十分生かしながら連携を図っていって、引き続き、学校との連絡調整を密にしながら、学習を高めていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  私からは、(2)一般の方向けには今後どのようなメニューが実施されるのかについてお答えいたします。  とこわか国体のボランティアの方々にマナー講座を受講していただく計画を立てておりましたが、国体が中止になったため、マナー講座も中止になりました。  (1)で教育長の答弁の中に「相手を大切にし、人とのよりよい関係づくりや雰囲気づくりのため」とありましたとおり、このことは小中学校の児童生徒だけに言えるものではなく、広く一般の方々にも当てはまることであると考えます。したがいまして、教育委員会では、毎年、各種の講座事業を実施しております。この事業の中でマナー講座として積極的に取り組んでいこうと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。
    総務部長(小林治夫君)  (3)市職員の接遇マナーについて現在の状況と課題につきまして、総務部から答弁させていただきます。  現状としては、職員の接遇向上を推進するため、接遇研修及び接遇強化月間を実施しています。今年の接遇研修は、JALの客室乗務員を講師に迎え、ホスピタリティーを中心とした内容で開催しました。  また、接遇強化月間では、所属の接遇リーダーが中心となり、チェックリストに基づく自己点検を行い、未達成の項目があれば改善の取組を行っています。  課題としては、これまで一般的な接遇向上に取り組んできましたが、今後は高齢者や障がい者、LGBTの方などに配慮した接遇スキルの向上にも取り組む必要があります。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  それでは、(4)、(5)について答弁させていただきます。  (4)にぎわいの森、GCIにおけるおもてなし、マナーについて答弁させていただきます。  グリーンクリエイティブいなべ及びその拠点フィールドであるにぎわいの森で、豊かな自然や地域の資源、素材をカジュアルにアレンジして楽しんでいただくことをおもてなしの大きな方針としています。  カジュアルさを前面に打ち出す大きな理由は、老若男女を問わず多様な価値観、哲学、美学を持っている多様な人たちにボーダーを越えて親しんでいただけるというSDGsにひもづいた精神から方向づけをしております。  そのカジュアルな魅力を発信する大きな三つの柱が、自然とアウトドア、食と農、アートクラフトとなっており、これまで西洋風の面白い道具を使ったまき割り体験、かわいい容器とフェアトレード商品を用いた梅シロップづくり体験、炭をアレンジして芸術的に仕上げる炭オブジェ制作体験、にぎわいの森全体を図書館に仕立てる森の図書館など、どなたでも楽しめるワークショップやイベントを実施してきました。  併せて、どなたでも快適に御利用いただけますよう、地域のシルバー人材センターと連携して森の清掃を徹底し、にぎわいの森はいつも景観美を保たれております。  また、コロナ禍に対応したマナーとして、スタッフ一同はマスクの着用や手洗い等の消毒など、安心・安全に対応しております。  続きまして、(5)安らぎのおもてなしに対して答弁させていただきます。  にぎわいの森の空間づくりにつきましては、昨年度、市内商品の販売、展示、情報発信を行うキャビン棟の建設とともに、お子様連れをはじめ、幅広い年齢層にくつろいでいただけるウッドデッキ建設によるスペースの確保のほか、パラソル、椅子を購入し、一層充実を図りました。  このことにより、新たな事業として絵本の読み聞かせや森の中の図書館を、日の光や爽やかな風を感じながら自然の中で絵本の読み聞かせやお話の世界を楽しんでいただくイベントを実施してまいりました。  今後も引き続き、現在進めているにぎわいの森を拠点とした地域回遊事業やキャンプ場の整備などにより、バランスの取れた持続可能なまちづくりにつなげてまいります。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  それでは、健康こども部からは、(6)無料で自由に出入りできる場所が欲しいとの要望にどのように対処するのかの御質問についてお答えいたします。  今のところ、大安中央児童センターのように無料で子どもから大人まで自由に集える場所を整備する計画はございません。  無料で利用できる施設については、未就園児とその保護者が対象となりますが、子育て支援センターが市内に5か所あります。子育て支援センターでは、ふだん交通手段がない等、何らかの理由で子育て支援センターが利用できない方のために各地区の自治会館などへ出向き、子育て世帯に遊び場の提供と地域の方との交流の機会が持てるよう「出前ひろば」を実施しています。今年度は、コロナ感染予防対策のため公園へ出向き、「おでかけ広場」として実施したところです。  その他、コロナの影響で中止しておりますが、地域のボランティアの方による「あそびの会」などもあります。  このように子育てに関する情報は児童福祉課の事業の委託先であるNPO法人からSNSを活用し、発信していますので、ぜひ登録いただいて、利用していただけたらと思います。  今後も子育て世帯が自由に集える場として、子育て支援センターが安心して利用しやすくなるよう努めてまいります。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  いなべ市はすばらしいところだなと、今、皆様にお答えいただいて、さらに思わせていただきました。ありがとうございます。  では、1番から行きます。  JALの方たちに来ていただいて、小中学校でしていただいているのは本当にすばらしいことで、子どもたちにこんな機会を与えていただいたことは、いなべの子たちは本当によかったなと、大きく人生に関わってくるんじゃないかなと思うほどすばらしいことだと思います。子どもたちの感想をちょっと聞かせていただけますでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  私もちょくちょく学校へ行かせていただいて、授業を見させていただいておるわけですが、先日、中学校でちょうどマナー講座をしていまして、中日新聞の記者も来ていましたので、様子を見に行ったんですけども、マナーということで、挨拶の角度を何度、何度、何度という、謝罪のときは45度とか、実際に子どもたち、先生も実演しとるわけですけども、1時間そんな授業をした後、子どもたちが手を挙げて発言したときに、マナーを教えてもらったけども、ふだんからの学校における仲間との付き合い方、人を大切にする、人とうまくつながる、そういう思いやりがなければ、マナーがあっても意味がないんだということを子どもたちは確実に学び取っておりますので、授業が終わった後も、教職員もフォローはしていると思うんですけれども、子どもたちなりに憧れの職業ということもありますし、自分のキャリア、生き方という面でも大変刺激を受けておるところでございます。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  その1回の講座でマナーを教えてもらって、そこの奥の人を大切にする思いやりがないと、それができないというところまで、中学生の子が理解し得たというのはすばらしいことだと思います。  JALの方たち、制服もすてきで、皆さん、憧れの気持ちを持ってみえると思いますが、1回の授業でそこまで子どもたちに分からせていただけるというのはすごいことだなと思います。  教職員とか校長先生の感想、その後、何か学校で変化はございましたでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  実は、私も含めて、これは子どもたちのための取組なんですが、客室乗務員の方はもちろんのこと、名古屋の中部地区に支社があるわけですけれども、そこの担当者やフロントで仕事をしてみえる方とお会いしますと、本当に気持ちよくさせてもらえるんです。何でこの人とお話ししているとこんなに気持ちいいんだろうと不思議なんです。そういうところも、子どもたちの活動でありながら、教職員も校長も当然ですけども、深い学びをしているんではないかと思います。  それともう一つ、若い先生たちとの懇談があって、うれしかったことは、コロナ禍で子どもたちがいろんなことでつまらなさそうにしていると。楽しみがない中、東京からJALの客室乗務員が来ていただけるとか、もう一つの冒険の森の中では、難波先生、辻先生も来ていただいているということで、非常に子どもたちは楽しみにしていると。コロナ禍で子どもたちにとってありがたい取組をありがとうございますと、若い先生からそういう感想をいただいたので、すごく私もうれしく感じておるところでございます。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  ありがとうございます。先生や校長先生も感動してもらっているということで、すごいなと思います。  この事業なんですけれど、いつまで続くか、そして、その後はどうなるかを教えてください。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  相手があることですので、ただ、JALさんの受け止め方は、私どもがすごく勉強になっていますと。客室乗務員が東京に戻った後、ふだんの日常の本業にすごくやる気が出てきたということを上手に言っていただけます。相手があることでございますけども、いなべ市として、こんなことはどこもやっていない取組ですので、私は市長にもお願いしておるんですけれども、総務省の事業から外してでも、この事業はぜひ続けていきたいと考えています。  相手があることですので、どれだけ続くか分かりませんけども、子どもたちに有意な取組でございますので、さらにバージョンアップして続けてまいりたいと考えています。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  先ほどからお聞きしとると、本当にぜひ続けていただきたいと思うんですが、総務省のその期間が終わってもとおっしゃってみえましたけれど、本当に続けていただいて、今いる子たちだけにチャンスというのでは、その後の子たちもお気の毒なので、できれば次の年代の子たちにもチャンスを与えていっていただいて、人としてとても大事なこと、そして、コロナ禍でもこんな楽しい気分になれたこと、先生方も感動して、子どもたちとのコミュニケーションもよくなったと思うんですが、そういうのを続けていっていただきたいと思います。市長、いかがですか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  できる限り継続できたらと思っております。今はいろんな制度がありますので、工夫して、できるだけ国の補助財源を入れてできればなと思っておりますので、よろしくお願いします。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  ありがとうございます。国の財源がなくなったとしても、市単費としても、子どもたちになるべくチャンスを与え続けていってあげていただけるといいなと思います。どうぞよろしくお願いいたします。  たくさんあるので、次へ行かせていただきます。  (2)とこわか国体なんですけれど、初めに、国体推進室の職員様方は本当に大変だったと思います。リハーサル大会の準備と中止、そして大会の準備から中止、コロナ禍で日々変更が続いて、心身ともに大変お疲れになったことだと思います。本当にお疲れさまでございました。ありがとうございました。  ボランティアの活動を五つ計画していただいておったんですけれど、その中で、ボランティアの方々にマナー講座を実施しますよと言ってみえたんですね。大人の方たちにチャンスがあったらどんなによろしいでしょうと思いまして、人の役に立つために皆さんでマナー講座を大人の方たちが受けて集まるというのは、ふだんの講座では味わえないものがあって、楽しさも倍増すると思われます。さっきおっしゃっていただいたように、教育委員会で講座で積極的に取り組んでいく予定だと言っていただきましたが、いつ頃からそんなのが始まって、すぐはあれと思いますけれど、どのようにしていくか、もうちょっと詳しく教えてください。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  現状、いろいろな講座を実施しておりますが、その講座の中のプログラムの一環に取り入れて進めていこうと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  私もボランティアに応募して、それを受けるのを楽しみにしておったんですけれど、できなかったので、そうやって楽しみにしていらっしゃる方もいらっしゃると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。  (3)市職員の接遇マナーについて、現在の状況と課題はですけれど、2016年ぐらいからだと思いますが、市職員の接遇マナーについて質問させていただきました。これで5回目になると思います。  先ほど教えていただきました研修で、市の職員もJALさんに研修していただいたんですね。接遇リーダーはチェックリストの未達成のものを改善していくというのがあったんですけれど、そのチェックリストを改善するための、その記入したものの活用方法としては、未達成のものを1人で改善していくんですか。どのように改善していくのか教えてください。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  それにつきましては、所属全員がチェックリストを点検し、接遇リーダーが所属の接遇について評価します。未達成項目があれば、強化項目として確認して、強化月間中に取り組みます。取組結果を再度評価して、さらなる接遇の向上につなげていきます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  分かりました。  研修は、さっき、JALの方にしてもらったというのがあったんですけれど、2019年だったか、接遇マニュアルをつくっていただいたと思うんですが、それ以後、何かマニュアルで進化したところはあるんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  平成28年にマニュアルを作成し、令和2年、改定を行っております。マニュアルに基づく点検や改善を行うことで、全職員が市民サービスやお客様の満足度について認識し、信頼される市役所を目指すことができました。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  令和2年に改定したのは存じ上げなかったんですけれど、それはホームページか何かには出ているんですか。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  それについてはちょっと把握しておりません。すみません。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  それでは、また教えてください。  これで大分たつと思うんですが、私がお聞きするところによりますと、市の職員はすごく感じよくて、この頃、あまりクレームというのは聞いたことがないんですけれど、市のほうにはどうでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  当初、目的とする部署が分からない、窓口に来ているのにすぐに気づかないということで、新庁舎移転当初は苦情がありましたが、このような市民の声を該当部署に連絡して改善を求めるとともに、市全体の課題として職員ポータルに掲載して全職員に周知し、意識の改善と接遇の向上の取組を行ってきました。  現在では、来客者に対して速やかで丁寧な対応を行うことから、感謝の言葉をいただきます。また、職員の迅速な対応で市民から感謝の手紙をいただくこともあり、職員の接遇は大きく向上しているものと認識しています。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  私もそう思います。すばらしいなといつも思っているんですけれど、今、コロナ禍で、ちょっとこの頃はよろしいですけど、人とお目にかかる機会も皆さん少なくなっておりますので、市の職員が、庁舎にお邪魔したときに、にこっとお話してくださるだけでも、すごく張り合いになると思いますので、ぜひどんどん進化していただいて、市民の方に温かく寄り添っていただければなと思います。いつもいいうわさをお聞きしております。  でも、お電話のときだけ何々部、誰々、誰々がない方が時々ありますので、それだけ注意していただけるといいなと思います。  本当に皆さんにいい感じにしていただいて、市民の方も喜んでみえるということで、すばらしいと思います。  次、(4)グリーンクリエイティブいなべについてです。にぎわいの森でカジュアルに楽しんでもらうおもてなしをしていると。そして多様な人に、子どもから高齢の方まで皆さんに楽しんでいただくことをお聞きさせてもらいました。  令和元年12月議会で、いなべ市のおもてなしと題しまして一般質問した際に、にぎわいの森運営組織の設立と言ってみえました。それがGCIになったんですね。それとシビックコアのところのキッズスペースの設置も速やかにしていただきましたし、アンテナショップもつくっていただいて、その前には、さっきおっしゃってたみたいなウッドデッキのところも広くスペースを取っていただいて、いらっしゃった方たちそこで楽しく過ごしてらっしゃる姿をお見かけいたします。  GCIなんですけれど、そういうふうに努力してもらって大変よろしいと思いますし、それと、さっき初めてお聞きしたことなんですけれど、シルバーさんが森のお掃除を徹底していただいておると。これはすばらしいおもてなしやなと思って、今、お聞きさせてもらってました。  これだけ多くの資金を使って、GCIをやってもらっておるんですけれど、今後、何年後までに国からのお金とかをもらいながらやっていって、その後の資金とか、どこまで達成することを目標にしていらっしゃるかを教えてください。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  このにぎわいの森GCIの運営につきましては、現在、グリーンクリエイティブいなべ推進事業、野遊び推進事業及びSDGs未来都市推進事業等の項目において補助金を頂きながら運営させていただいております。事業によって終わりは異なりますが、令和6年度までやっていこうという形にはなっています。  ただし、今後も新しいメニューを模索しながら、常に補助金を得ながら対応できるように、国の施策を講じながら進めていきたいと思っております。  ただし、一般社団法人としてのGCIですので、当然、これから積み立てていく分もあります。最終的には自主能力において運営できるような形を目指していくことが本音でございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  令和6年までということですね。新しいメニューをするのにも、新しい補助金なんかを探してやっていくということですね。確認です。  それと、一般社団法人なので、いつかは独り歩きしていただいて、しっかりやっていっていただくと。  そのときに、これは今言ってできるものかどうかは分かりませんが、いなべ市の方との関わりなんですけれど、この間、野遊びSDGsセミナーに参加させてもらいましたけど、スノーピークの取締役がいらっしゃっていてお話ししてくださいました。そこにいなべ市内の畑や田んぼを作ってらっしゃる方とかお茶を作ってらっしゃる方とかいろんな方がいらっしゃってましたけど、そういう関わりをつくっていくのに、市民の方でそこにいらっしゃった方は、どのような方法でそれを知って、そこにいたのか。いなべ市民広く全体に伝わるようなシステムになっとったのかどうかを教えてください。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  前回のスノーピークの講演については、3密対策のこともあり、限定人数に限らせていただいております。関係部署については、観光協会、商工会等を通して、必要な方にお声かけさせていただいて、全市民にこんな立派な方が見えるから来てくださいというようなセミナーではございませんでしたので、その点は御了承いただきたいと思います。
     それと、この関わり合いというのは、GCIは特に地元企業を大事にしております。トヨタ車体やデンソー、フジ技研等々、あらゆるプロの力を用いて、地域の子どもたちなどにセミナーを開いたり、体験学習を開いたりしております。それが、今、目に見えるおもてなしだと確信しております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  本当におっしゃるとおりで、目に見えるおもてなしをありがとうございます。  いつも気になることが、今回はコロナで人数制限があったということで仕方がないと思うんですけれど、希望といたしましては、いなべ市民の方たちに広く全体に伝わって、そして皆さんにチャンスがあるようにしていっていただきたい。大体これでGCIも軌道に乗り始めたと思いますので、にぎわいの森でやっていただいておるイベントは老若男女皆さん来ていただいていてすごくいいなと思うんですけれど、お金もうけの部分でも、市民の方に必ず伝わるようにしていっていただければなと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。  次に、(5)です。前に創風会の代表質問時に、皆さんが自由に訪れられる公園を造ってほしいと2回ぐらいお願いしたことがあります。それでなかなかかなわんかったもんで、芝生と椅子があるだけでもいいのでといってお願いしたこともあります。  皆さん、就学前のゼロ歳から5歳ぐらいの子どもたちを子守なさったことはございますか。1時間見とってねと言われても大変です。それが半日となったら、どうしようと思います。それが1日となったらお手上げです。それを若いお母さんたちは毎日やってらっしゃる。そして、おじいちゃんやおばあちゃんも孫の世話を頼まられたら、子守をしなければなりません。そうすると、お金の要るところへばかり行ってられません。子どもは狭い空間ではじっとしておりませんので、広い空間が欲しいということで、いろんな年代の方たちが集える公園があったらいいなと思いますけれど、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  農林商工部長、杉本 剛君。 ○農林商工部長(杉本 剛君)  現在、公園という形においては、キャンプ場や農業公園等々の事業に精を出しております。議員言われるような公園があったらいいなと個人的には思いますが、まずこの事業を作成し、次にまた新しいメニュー、例えばグリーンインフラ等の国交省の事業にのったり、いろんな補助事業で有効な部分があれば、すぐにそれに着手したいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  ありがとうございます。今、造ってもらっておるキャンプ場とか農業公園とかは広く全員というわけにはいかない。お金もかかりますし、楽しんでいただけないところがありますので、今、次の事業で考えていっていただけるとおっしゃっていただきましたので、どうぞよろしくお願いいたします。若いお母さんたちは切望してみえますので、よろしくお願いいたします。  次、(6)です。市民間の交流がすごく大事だと思います。先ほど健康こども部の部長に言っていただきましたが、保育園に入るまでの子どもには子育て支援センターもあるし、自治会館で出前広場、今はコロナ禍で、公園でおでかけ広場をしてもらっていて、きっとお母様方はすごく喜んでみえると思います。きっと評判もいいんじゃないでしょうか。そして、NPOでSNSから発信してもらっており、今の若いお母さんたちはそういうのが得意ですので、見てもらって使いやすくなっているというのを教えていただきました。それはすごくよいことと思います。  それで、ちょっとだけ長くなりますけど、しゃべります。  コロナ禍で子どもたちは学校が休校になったり、友達と会えなかったり、運動会や修学旅行、遠足が思うようにできなかったり、学校生活も友達と触れ合ったりできず、おしゃべりしながら給食が食べられなかったりもしました。  大人も同様で、みんなで集うことがほとんどなくなりました。それまでの日常の人との触れ合い、一緒に食事をしていたときの楽しさ、ありがたさをひしひしと感じられるようになった今日この頃です。  そして、遠方に出かけられなくても、工夫して家族で過ごすことも学びました。離れて暮らす子どもや孫、おじいちゃんやおばあちゃんの大切さを実感する機会にもなりました。  近所の方、地域の方と会食したり、ふれあいサロン、元気クラブ、サークルなどでお目にかかることがどんなに楽しかったかを実感していらっしゃると思います。  いなべ市には、先ほど申し上げましたような公園もなく、無料で自由に使える集える場所が少ないです。それで、市民間の交流は限られています。これはとても残念なことで、一部の方が楽しめる施設は、今、出来上がりつつあります。どなたでも集って楽しめるところが必要なのではないでしょうか。  先ほどは芝生のある公園のことを申し上げましたが、今度は屋根のあるところについてちょっと言います。  例えば旧大安庁舎を活用するのはいかがでしょうか。周りには桜並木もあります。今も散歩に他町からも見える、ゆっくりできるすてきなところです。大安庁舎の大きなガラス戸から見える景色はとてもきれいです。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君に申し上げます。質問を簡潔にお願いします。 ○10番(伊藤智子君)  その中に子どもたちも大人も自由に集える場所を造っていただけたらどうかなと。まるさんかくしかくの大きい版です。そういうことも考えていただきたいと思っています。これは提言ですのでお返事はよろしいですけれど、皆さんが子どもから大人まで集まれる場所があってもいいと思います。今はいろんな施設を造ってもらっていて、今度、芝の公園も考えていただけるということですが、皆さんが自由に集える場所もあるのがいいかなと思っています。  このようなお考えはどうですか、健康こども部長。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  大安庁舎を子育てスペースに使うところの計画もないもので、今、申し上げることは何もできないんですけれども、先ほど公園がないということだったんですけれども、今年度、おでかけ広場ということで、北勢町でしたら万葉の里公園、員弁町でしたらいなべ公園で、大安の中のスパーク大安という施設があるんですけれども、ソフトボール場の外、西のところの広場を使っておでかけ広場をさせてもらって、芝生と木が生えているところぐらいしかないんですけれども、段ボール箱を使って、お母さんたちに敷いてもらったり、先生に敷いてもらったりというんで、すごく子どもが喜んだり、段ボール1枚あると、例えばいなべ公園でしたら斜面があるそうで、そちらで滑ったりということもできたそうです。そういったおでかけ広場をきっかけに、この前、また行ってきたわとか、お母さん同士が誘い合って、万葉の里公園へ行ってきたわ、段ボールで滑って遊んできたわというようなこともありまして、今、できる範囲ですけれども、そういったところを活用しながらやってもらっているという現状もちょっと報告させていただきます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君。 ○10番(伊藤智子君)  いいですね。段ボール、楽しいですよね。お母様方も子どもさんも、皆さん、喜んでみえると思います。  今日はいなべ市のおもてなしとマナー教室についてをお尋ねいたしました。皆様の御努力のおかげで、とてもすばらしい安心できるお答えをたくさんいただきましたことに感謝します。ぜひとも小中学生のマナー講座とか、大人のマナー講座とか、そういうのも続けていただいて、皆さんがみんなのことを思いやって楽しく過ごせるようにしていただければと思います。  でも、これからも細部までしっかりと行き届きますよう、目配り、心配りをしていただいて、一人でも多くの子どもさんや大人が幸せになっていけるように努力していただきたいと思います。そんないなべ市になっていけたらいいなと思っています。  一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(小川幹則君)  伊藤智子君の一般質問を終了します。  暫時休憩します。                午前11時52分 休憩                午後 1時00分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開いたします。  休憩前に続き、一般質問を行います。  質問順位9番、西井真理子君。  6番、西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  6番議員、西井真理子。議長の許可を得ましたので、質問をさせていただきます。  その質問の前に、私、選挙を終えて2期目スタートとなりました。先輩議員として、また、市民の代表であるという自覚をさらに強く持ち、議員としての使命を全うしてきますので、行政の皆様、これからもよろしくお願いいたします。  そして、質問に入る前にお願いさせていただきます。  今回の質問は、市内自治会長、老人会長、民生委員などから、市民の代表として負託された案件でございます。市内の自治会長等へ発言するという意識をしっかりと持った答弁をお願いいたします。  では、質問に入らせていただきます。マスクを取らせていただきます。  質問項目1、自治会(自治組織)を維持するために。  現在、いなべ市には118の自治会があり、その活動は多岐にわたっております。行政としても自治会を通じて行う事業や伝達事項が多く、自治会組織はなくてはならないものだと考えます。  しかし、自治会では近年様々な課題が出てきております。自治会が組織として維持するために、行政としても当事者として考えていく必要があると考え、以下について質問いたします。  (1)自治会加入世帯の推移。  (2)自治会加入世帯の推移に対する市の所見は。  (3)これまで地域コミュニティーの礎となる自治会と高齢者福祉の核となる老人会運営の課題について、組単位でアンケートなど実態調査を行ったことはあるか。  (4)現在、いなべ市では各部署と自治会長自治会長と組と相互間の情報伝達を行っているが、これでは自治会配布、防災、建設、農林など、分野に絞られた情報交換しかできないと考える。組や地域特性に合わせて必要な相談、支援を行う考えは。  以上です。よろしくお願いします。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  1、自治会を維持するために、(1)から(4)までを総務部で答弁させていただきます。  (1)自治会加入世帯の推移については、平成24年1月の加入世帯数は1万1,540世帯で、令和3年1月の加入世帯数は1万1,830世帯であり、加入世帯数としては290世帯の増加となっております。  続きまして、(2)自治会加入世帯の推移に対する市の所見については、自治会をはじめとする地域コミュニティーについては、地域にとって重要であるという認識の下、これまで転入者に対して自治会連合会が作成した加入促進パンフレットの配布などを行ってきた。今後も地域における自治会の役割を転入者に説明し、加入を進めていきたい。  しかしながら、世帯の意識の多様化などから、自治会加入率は平成24年度と比較して約6%の減となっている。加入世帯の加入状況は以前と比べて「自治会には加入するが、組入りはしない」といったいわゆる「組外世帯」が増加している。  続きまして、(3)これまで組単位でアンケートなど実態調査を行ったことはあるかにつきましては、市は組単位でのアンケートなど、実態調査を行ったことはありません。  最後に、(4)組、地域特性に合わせて必要な相談、支援を行う考えについては、各自治会の組の地域特性に当たっての必要な相談については、自治会長を通じて相談があれば随時対応しております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日柴喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  それでは、福祉部所管の部分の答弁をさせていただきます。  1、自治会を維持するために、(3)老人会運営について、アンケートなど実態調査を行ったことはありますかの問いですが、市として老人クラブに対するアンケートは行っておりません。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  再質問をさせていただきます。  現在、自治会長の成り手不足や老人会長、自治会役員を決めることなどについて、行政に相談があるか教えてください。  また、もしあった場合は、具体的にどんな内容なのか教えてください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  ございません。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  自治会長の成り手不足や自治会の課題解決について、行政としてどういうふうに考えてみえますでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  自治会は任意団体でありますので、行政組織としては全く別でございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  今回、この自治会のことについて、私も自治会長、老人会長、地域に関わる方々に、西井さん、よろしく頼むということでお願いされましたので、しっかりと勉強してまいりました。  今回、人口は少しいなべ市よりも多いですが、亀山市のまちづくり協働課に御協力いただき、お話を聞き取りに行ってまいりました。  そして、亀山市の取組は、私も聞かせていただいて、本当に驚きというか、いなべ市の今の市長のおっしゃった考え方とは全然違うものだったので、少しお話をさせていただきます。  各自治会についてそれぞれに課題はあり、自治会の自主性を重んじながら、自治会内で解決をしてもらっている。確かにこれは任意団体ですので、そうでございます。ですが、この自治会の運営については様々な課題があります。そのようなことを亀山市は10年前から行政の課題として、地域の課題として取り組んでおります。10年前から取り組んでおり、特にやっていただいているのは、行政が自治会の運営のサポートをしているということです。今、市長はこのようにおっしゃいましたが、では、行政が任意団体である自治会にお願いしていることを具体的にお答えください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  自治会連合会との協議書はあるんですが、その内容については、今、持っておりません。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  内容はその書面に載っているのかもしれないんですけども、私の分かる範囲でお伝えしますと、広報誌Linkだったり配布物は自治会にお願いしていたり、地域での見守り活動、福祉委員会なども自治会へお願いしていると思うんですが、それでよかったでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  美化活動も入っていたと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  失礼いたしました。美化活動もしてもらっているということで、大変大きな役割を担っていただいている自治会でございます。その自治会を維持していくために、行政が自治会の運営をしっかりとサポートしていく必要が、仕組みづくりがあると私は考えますが、どうお考えでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  個別としますと、自治会のいろいろな課題に対して対応はさせていただいております。ですけども、自治会の課題が個々によって全く違います。内政干渉になってはいけませんので、市の立場を利用して踏み込むことはしておりません。自治会長や老人会長からいろいろなことを賜りましたら、その都度、解決に向かって努力はしているつもりです。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  個別に解決をというと、各窓口につないで解決していっているということでよかったでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  要望書は年間何千と来ます。防犯灯をつけてください、側溝を整備してくださいなど、ありとあらゆる要望が来ますので、担当課で処理できるところは担当課に回します。例えば石榑東の自治会加入率は極めて低いです。ミニ開発ができたときに、それが入る、入らない、どこの自治会に所属するか、それもないもんですから、大字石榑東として何か緩やかな集合体をつくっていただけませんかというお願いは石榑東自治会の皆さんにはさせていただいております。個人的に内政干渉に当たらない範囲でお願いしているのと、自治会要望という形で来ている側溝整備や道路整備など、市役所としてやらなければいけないところは担当課につないでいる状況です。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。
    ○6番(西井真理子君)  ちょっと話がそれていっていますので、相談内容はそれぞれ各自治会によって課題があるのはもちろん分かってますので、その件ではなくて、自治会の運営についてのお話をさせていただきたいと思います。  亀山市はまちづくり協働課という部署を市役所正面玄関入ってすぐの左側のところにつくられておりました。こちらで自治会に関すること、市民や自治会のどんな相談でも受け付ける窓口として設置されております。このような取組をされる考えはいなべ市にはどうでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  かつて松本 清さんがすぐやる課というのをつくりました。私は亀山市のことですからどういう組織なのか分かりません。市役所全員が動くシステムじゃないと、すぐやる課をつくったとしても、そこがやってくれたらええやないかという話で、パンクして滞るに決まっているんです。我々組織的に専門分野が分かれております。それぞれ課題を解決できる部署は違いますので、そこにスムーズに流すほうがより解決には近いと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  前にも一緒のように松本 清さんのお話が出たと思うんですけど、すぐやる課の設置をしてほしいというわけではございません。今回は自治会運営のことについてお話をしておりますので、御理解いただければと思います。  なぜ自治会長がこの窓口を利用されて安心しているか、少しお話をさせていただきます。  各部署につないでいくと、自治会長はこの広いいなべ市役所の中をたくさん歩いて、いろんなところを回らないといけない場合も出てきています。でもまちづくり協働課という場所をつくれば、そこに自治会長が行って、相談して、そちらに担当部署の職員が来て、そしてまちづくり協働課の方と一緒に話をし、解決に導いていく形を取っております。自治会長が嫌な思いをすることなく、しっかりと解決に導くという、行政の自治会長への寄り添った、市民へ寄り添った考え方が表れているのが亀山市のまちづくり協働課だなと感じました。  先ほど市長は、いなべ市は、個別にそれぞれの部署につなげばいいという考えでしたが、ここ最近、自治会、また、組の中での運営についての課題がたくさん出てきております  資料をちょっと見ていただければと思うんですが、総合計画に載っておりました資料をお願いします。いなべ市の総合計画で見つけましたので、少し見ていただければと思います。  1、市民が主役のまちづくりということで、近所付き合いが希薄になるとともに、自治会加入への理解が不足し、生活していく上で欠かせない根本的なコミュニティー情報を得る機会減少への対策が必要となっていますと書いてあります。そして、その次に、世代交代が進み、年々、若い自治会長が増えています。行政に対する要望や自治会の形態なども多様化が進んでいますと、市で把握していただいていることが分かってまいりました。  アンケート調査をしてほしいという要望をしようと思っていましたが、このように行政では把握していることが分かりましたので、アンケート調査は必要ないかと思います。ただ、この状況を把握している行政として、これから何に取り組んでいくのかお答えください。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  自治会のいろいろな相談がありましたら、懇切丁寧に賜っています。解決に向かって、個々の事案についてやらせていただいております。  ですけども、何をしろと言われているのかが分からないです。専門分野をつくったとしても、結局、専門のところにつなぐわけです。福祉関係であれば、福祉委員会も含めて福祉のほうにつなぐことになるわけです。側溝整備であれば、建設課につなぐわけです。何か特別課の窓口をつくったとして、そこがどういう機能を果たすんですか。つなぐだけだと思うんです。つなぐのは十分にさせていただいていますし、そこに何か不具合が生じているのであれば、改善させていただきたいと思います。具体的に何が不具合なのかが分からないです。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  具体的に何が不具合かといいますと、行政の在り方が全然違うというところがあります。そして、もっと具体的に言いますと、別にこれと全く同じようにまねしてほしいというわけではございませんが、亀山市は10年前から市民活動と自治会に関しての窓口をそちらの正面玄関の入り口の近くに設けられています。そしてこの10年間、取り組んできた結果が、今、行政の在り方が全然いなべ市とは違うと感じました。  これから自治会を維持していくことを行政がサポートしていくことがとても大切だと思いますが、どう考えますか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  市民活動のサポートは広報秘書課できっちりやらせていただいております。  自治会組織はもともと地域コミュニティーで、私どもは入会地もありましたので、自治会として資産を持っているところも結構あります。全く持っていらっしゃらないところもあります。全く状況が違いますので、そういったことも含めて、市としては相談にはのさせていただきたいと思います。一律こうしなさいというのは、自主性を尊重すべきだと思いますので、自治会は自治会で運営していただくのが筋でございますし、そこに内政干渉をあえて市という立場でするのはおかしいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  自治会組織の各課題にすごく深く関わってという話ではなくて、自治会の運営について、今、課題がたくさん出てきているので、亀山市の窓口の資料を出します。  下のほうの写真が正面玄関です。下に印がついているんですけども、正面玄関入って、アルコール消毒があって、その真横にこのように市民相談や、ここに市民活動、まちづくりについてだったり、自治会の相談ができるように、正面玄関を入ってすぐのところにつくられております。  今、市長がおっしゃった、じゃあ何をしてほしいのか分からないということなんですけども、近隣市町の自治会への取組、行政がどのように自治会にサポートしているかは調べていただいたことはありますでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  他の市町村の自治会への関与をいなべ市が調べる必要はないと考えます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  自治会へのサポートというか、なぜ亀山市はまちづくり協働課をつくり、サポートしているかというと、自治会組織をしっかりと維持していってもらうためにということと、自分自身でしっかりと自治会の中で問題を解決していく力をつけるために行政はサポートをこの10年間やってきております。そういった自治会をサポートする仕組みが必要だと思うのですが、どうでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  自治会は全職員をもってサポートしております。現在、いなべ市は全職員が自治会をサポートしていると私は自負しております。  具体的にどういった問題、課題があって、窓口をつくらなければ解決しない問題は何かが、申し訳ないですけども、全く分からないです。  自治会の要望をたらい回しにしないように、適切にちゃんとその部署に行くようにということであれば、それについてのお叱りがもしもあるんであれば改善しますし、きっちりと自治会長が戸惑わないような仕組みはしていきたいと思いますし、そういうふうにしていると私は思います。  細々とした自治会の運営についての悩みは、あくまでも相談ですので、一番いいのは、隣近所の自治会がどうしているかが参考になって、どう運営していくかといなべ市の職員に聞くよりは、隣の自治会長に聞いたほうが解決になるんです。今はコロナであまり自治会長会は寄ってませんけども、できるだけ自治会の横の連絡ができるようにサポートをしろというのであれば、私どももさせていただきたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  ちょっとうまく伝わってないかもしれないんですけれども、具体的に悩みや課題は、皆さんもいなべ市内に住んでみえたら分かると思うんですけども、組の数がまばらで、かなり少ない組だったり、また、仕事ができないから組を抜けさせてほしいということで、組を抜けると言ってきている人もいたり、そういった自治会長とか組親さんが悩んだときに、行政のどこに相談に行ったらいいんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  これこそ隣の自治会に相談するしかないんです。市役所の職員でアドバイスできる人間はこれについてはおりません。組を割り直したところもあります。ですけど、組の割り直しは貯金があったりいろいろしますので、非常に難しいんです。組での冠婚葬祭がほぼなくなりましたので、膳椀も要らない、膳椀をどう処理しようか。昔は運動会がありました。運動会のテントをどう処理しようか。そういうことはいろいろあると思います。そういったことをアドバイスできるのは、もしも組分けをしたんであれば、かつて組分けをした自治会に相談するのが一番手っ取り早いんです。具体的に組分けをもう一回やりたいんだというのがあれば、組分けしたところを、前例としてこういう事例がありますよということは紹介できます。具体的に言っていただきましたら、市役所としては全てがすぐやる課でございますので、対応はさせていただきたいと思っております。この課をつくる必要はないと感じます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  (3)と(4)について大きく関係しておりますので、こちらも質問させていただきます。  老人クラブについては、昨年、活動に関するアンケート調査を取られたということで、その調査結果について、市と共有されておりますでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  福祉部長、日紫喜隆一君。 ○福祉部長(日紫喜隆一君)  そのアンケートはどこが行ったアンケートですか。行政ではアンケートは実施しておりません。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  社協でされたと聞いております。では、共有されてないということだと思うのですが、今、自治会のことについて質問させていただいてますが、もっとさらに大きな問題になっているのが老人クラブの問題であります。老人クラブもやはりいなべ市としてはたくさんお願いして、協力してもらっている部分があります。この老人クラブでの困り事や課題も、市でも知っていただいて、把握していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  社会福祉協議会会長として答弁させていただきます。  このアンケートの結果は、何が問題かといいますと、老人会の役員の成り手がないというだけです。自治会長の役員の成り手もないんです。皆さん頼んで自治会長になっていただくんです。好きこのんで自治会長をやりたい人は誰もいらっしゃらない。老人会も一緒なんです。婦人会も同じでした。ですから婦人会はなくなりました。今、福祉の関係で、国が生活支援体制整備事業で福祉委員会をつくってくださいとお願いしております。前向きな自治会が増えて、福祉委員会をいろいろ立ち上げています。元気づくりは完全にボランティアですので、ボランティアの人が立ち上げていただいております。そういったことは市としても把握しております。社会福祉協議会のアンケートの内容は、老人会の成り手がないんだと、役員の成り手がないことに困るというのがアンケート結果の主な内容でございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  老人会長や自治会長になりたくないと、今、市長がおっしゃいましたが、これを何とかしていくことが、成り手をしっかりとつくっていただくように、老人会や自治会の運営をサポートしていくことが行政の役割だと思うのですが、いかがでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  そしたら、議会はいかがなんですかと私はお聞きしたい。議会議員は自治会の役員や老人会の役員にはならないようにと内規を決められました。組員からしますと、議会議員が真っ先に役員やらなあかんわのという声が結構あるんです。それを自ら議員の皆さんが否定されているんです。それはいかがなものかと私は思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  市長の個人的な考えは聞いておりませんので、議員に対しての考え方を、今、言っているわけではなくて、老人クラブと自治会の運営について、しっかりと行政がサポートしていく仕組みが、今、とても大切な時期に来ていると思います。  見せていただいて、ほかの市町にかなり遅れを取っていると感じました。しっかりとこれから老人クラブも自治会も維持していかないと、あとで困るのは行政であります。しっかりとサポートしていただく体制をつくっていただくようにお願いして、1項目の質問は終わらせていただきます。  2項目に入らせていただきます。  2、旧大安庁舎と周辺施設整備について。  (1)冒険の森事業の進捗状況は。  (2)旧大安児童センター解体工事の進捗状況は。  (3)市民温水プールの進捗状況は。  (4)旧大安庁舎はどうするのか。  お願いします。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。 ○教育部長小寺道也君)  質問事項2、旧大安庁舎とその周辺整備について、教育委員会からは(1)及び(3)について答弁申し上げます。  (1)冒険の森事業の進捗状況ですが、冒険体験教育はソフト事業として学校における冒険体験教育とハード事業としての「冒険の森」整備事業とを進めてきました。  後者の「冒険の森」整備事業につきましては、旧大安庁舎付近の候補地において、地権者の了解の下、植生調査行い、冒険体験教育、自然探査活動実施の可能性を検討しております。  加えて、市内各小中学校の隣接地の自然環境についても調査を進め、小中学校の近隣地域で冒険体験教育及び自然探査活動実施のための資料を作成しております。  (3)市民温水プールの進捗状況はについてですが、建築工事に関しては12月議会で債務負担行為を計上させていただいております。予算を認めていただけましたら、1月中に建築業者を決定するための手続を行い、その後、一般競争入札にて業者を決定し、3月定例会で契約についての議決をいただく予定でございます。  学校の授業利用に関しましては、令和6年度からの利用開始を想定し、市内小学生の温水プール利用計画案の作成を進めています。  今年度の主な検討事項は3点ございます。1点目、水泳授業の目標、内容、授業時数1コマ当たりの時間、二つ目として、利用時期(子どもの体調管理面・学校行事との兼ね合い)、3番目が、バスによる児童の送迎の検討、これらの事項について、教育委員会学校教育課担当者による会議及びいなべ市校長代表者を加えた温水プール運営検討委員会を組織し、運用方法について具体的な検討を進めております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  教育長、小川専哉君。 ○教育長(小川専哉君)  私からは、「冒険の森」整備事業の(1)のソフト事業について、現在、展開していることを簡単にお答えさせていただきます。  今年度から、先ほどの日本航空と同じように、総務省の地域活性化企業人事業を活用しまして、東京にあります株式会社プロジェクトアドベンチャージャパンの取締役でチーフトレーナー、そして、山口県にあります梅光学院の特任教授の難波克己先生をファシリテーターにお迎えして、小中学校で冒険体験教育と名づけて展開しております。今では冒険体験教育という名前もいなべアドベンチャー教育ということで「いなベンチャー」として学校には浸透してまいりました。  この学習を通して、子どもたちは心がわくわくするグループでのチャレンジに取り組んでおりまして、そういう体験を通して、安心できる学級や支え合う学級、豊かな人間関係づくりに取り組んでいるところでございます。  また、活動自体が決して強制ではなくて、一人一人の主体性を大切にした取組の中で困難にチャレンジしていくという活動でございますので、一人一人の自己肯定感、そして、思いやりの心を育むことに寄与しておるところでございます。  11月末現在、まだ経験していない学年もありますが、小学校1年生から中学校1、2年生の全学年で1回以上の体験を実施したところでございます。  特にコロナ禍において子どもたちの活動が制限される中、友達と協力して、体を使って課題を解決していく体験は、子どもたちが大いに楽しみ、そして喜び、発見を見つけておるところでございます。子どもたち、教員からも大変好評を得ておるところでございまして、教育効果も高いと捉えております。  来年度からは学校全体で取り組めるような研究推進校を指定しながら、学級集団づくりや人間関係づくりの研究を進めていく予定でございます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  健康こども部からは、(2)旧大安児童センターの解体工事の進捗状況はの質問にお答えさせていただきます。  解体工事の予算の所管が健康こども部となっておりますので、現時点での状況を申し上げますと、今年度の進捗はありません。工事設計が終了した状態、昨年度の末のままです。  再利用についても、健康こども部として計画はございません。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  (4)旧大安庁舎はどうするのかの質問につきまして答弁させていただきます。  大安庁舎については、現時点での計画はありません。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。  西井議員に申し上げます。残り時間5分強です。 ○6番(西井真理子君)  冒険の森事業について、当初の計画だと森を利用してということですが、今、ソフト面の詳しい説明があったんですが、今も変わらず森を利用してという計画で進めているんでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  教育部長小寺道也君。
    教育部長小寺道也君)  森を利用して計画をしておりますが、今、教育長から答弁がありましたとおり、ソフト事業で物すごく成果を発揮しておるんですが、これは全て体育館で実施しております。体育館で実施できる授業については、体育館で実施していきたいと考えています。  現状、森を利用してということで一応計画は進めております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  計画が変更してきているということだと思います。  今、説明があったこと、ソフト面もそうですが、議会にはまだそういった説明をされておりません。議会として、計画変更であるならば、しっかりと説明を受けるべきだと思いますので、こちらのほうは指摘して、そして、説明を受けるように議長へお願いしたいと思います。  そして、旧大安児童センターの解体について再質問をさせていただきます。  最初に建物を壊すと提案されたのは市長です。責任ある執行を求めるが、どうでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  一番最初に計上させていただいた後に、藍染めの坂東さんが藍ランドを大井田でやっていただいております。あそこだけではなくて、〇△□(まるさんかくしかく)も含めた形での事業化を希望されておられます。  それともう一つ、日本ウルトラサイクリング協会、櫻井会長、サイクリングで4,000キロの大陸間の自転車レースに参加しておられた方で、東北で1,500キロ一周レースを企画運営されておられるんですが、そういった企画運営ができないか興味を示されまして、一遍、見にきていただきました。  員弁町にあるひまわり保育園の近藤園長も、あそこは水辺も近いですから、保育園児や子どもたちの遊び場という形で使わせてもらえないかみたいな感じでありました。  ネコギギの繁殖先で、大安体育館がどう移設するかという問題も片やあります。  あそこは下水道が入っておりませんので、浄化槽の維持管理が非常に難しいんです。地元の大井田の自治会では、東側のグラウンドゴルフ場でグラウンドゴルフをして、トイレが問題なんです。浄化槽を使えるようになれば、地元としても喜ばれます。維持管理費が浄化槽ですと結構しますので、単独で使おうとすると、維持管理費の問題で全部とん挫していると。複合で利用することができるのであれば、また議会にも提案させていただきたいと思います。  今のところ、これという事業はありませんし、解体してしまうには、まだ使える可能性がありますので、できましたら使える道を模索させていただけるとありがたいと思っております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  使いたいということですが、ではなぜ取り壊す提案を行ったのでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。 ○市長(日沖 靖君)  上程させていただいた当時は、どこも利用したいという申出がございませんでした。その後に、今、申しました藍染め、ウルトラサイクリング、ひまわり保育園から申出がありました。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  議会の議決に沿って適正に事務を執行することが市長の役割だと思いますが、その点についてはどうお考えでしょうか。 ○議長(小川幹則君)  市長、日沖 靖君。  残り時間僅かですので、簡潔にお願いします。 ○市長(日沖 靖君)  提案を変えたことに対しては心よりおわび申し上げたいと思いますが、今、4,000万円をかけて壊してしまうよりは、再利用できるのであれば、再利用の道を私は提案を改めてさせていただきたいと思いますので、御理解のほどよろしくお願いしたいと思います。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君。 ○6番(西井真理子君)  以上で終わります。 ○議長(小川幹則君)  西井真理子君の一般質問を終了します。  暫時休憩します。                午後 1時47分 休憩                午後 2時00分 再開 ○議長(小川幹則君)  会議を再開いたします。  休憩前に続き、一般質問を行います。  次に、質問順位10番、篠原史紀君。  8番、篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  小川議長の許可をいただきましたので、8番議員、篠原史紀、一般質問をいたします。飛沫対策が取られていますので、マスクを外させていただきます。  まず、市民の皆様より貴重な2期目の議席を頂戴いたしました。市民の負託に応えられるよう、議会人としてますます多様化、複雑化するであろう地域課題に、行政と議会の両輪でサスティナブルないなべ創成を確立するために尽力していきたいと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願いいたします。  早速、1問目に入ります。  昨日の原田敬司議員の質問にも関連いたします。投票率等の向上に対して触れたいと思います。  いなべ市の持続可能性の根幹を支えるべく、住民自治及び団体自治、先般のいなべ市議会議員選挙の投票率を見ますと、その根幹の揺らぎが懸念されます。全ての選挙における投票率の低下は政府も懸念するところで、平成15年には期日前投票制度を創設し、平成28年には選挙人投票をしやすい環境を整えるため、共通投票所における投票及び期日前投票の投票時間の弾力的な設定を可能とし、投票所に入ることができる選挙人の同伴する子どもの範囲を拡大する等の措置を講ずること等を盛り込み、一部法令が改正されました。  これを機に、全国の基礎自治体では様々な取組が行われています。その一例として、改選後、すぐに桑名市へ行政視察に参り、近年、同市が取り組んでいる投票率向上への新たな事業の詳細も伺ってまいりました。  また、先ほど西井議員が亀山市のことを取り上げておりましたが、やはり類似団体としていなべ市とよく比較される亀山市の投票環境についても調査をしてきました。  いなべ市議会の議員の選挙の投票率については、かつては80%が当たり前で、市民の意識の高さがうかがえましたが、平成17年度の選挙と今回の令和3年度の選挙を比較すると、実に23.9%低下し、初めて50%台となり、看過できない状況であると考えます。  しかし、人々の投票行動の動向は複合的な要因が絡み、何かを変えれば即時投票が上がるというものではございません。ですから、今回は今までに行政が行ってきた取組を振り返り、また、今回の市議会議員選挙のデータを分析しながら、今後の改善点を模索するための前提的な議論をいたしたく思います。  それでは、通告書に沿って質問いたします。  1、二元代表制の根幹、今後の主権者教育及び意識啓発を考える。  (1)いなべ市の選挙体制及び投票率等の経緯を基に議論する。  焦点を絞った議論にするために、平成17年度、平成21年度、平成29年度、令和3年度の市議会議員選挙(補欠選挙を除く)について以下をただします。  ①各選挙における投票率の減少推移と、それを受けた投票率向上に向けた具体的な取組の事例を時系列で説明ください。  ②平成17年度から令和3年度にかけて行われた投票所の変更、適正化、環境整備及び期日前投票体制に関しての取組(改善含む)にはどんなものがあったのか。  ③令和3年度執行の市議会議員選挙の投票率の減少並びに期日前投票の増加等を受け、担当部の総評を伺いたい。  (2)投票率の向上について行政及び市議会ができることを議論する。  ①投票率向上は二元代表制の安定した根幹を再生するために必須である。近年、多くの自治体が工夫を凝らした取組をしている。当然、地形や投票所に使用できる施設の違いなどで、他の自治体の取組がいなべ市に合致できないこともあると考えるが、先進的な事例の中で市として取り組めそうな事例はあるか。  また、そうしたことを議論するために、桑名市が投票率向上のために立ち上げた部局を越えたプロジェクトグループ、桑名市では移動投票所からのITを活用したデータ管理システム構築のために情報セクションと選挙セクションが連携を図っておりました。そうしたプロジェクトチームが必要と考えるが、所見を伺いたい。  ②桑名市は今まで子ども議会を開催し、主権者教育に努めてきた。今年8月には、その進化版として予算の裏づけまである中学生議会を開催し、多くのメディアが報じました。かなり斬新で実験的な事業であり、結果や進展について賛否を含め注視していきたいと思います。  こうした中、注目すべきは、桑名市ではこの子ども議会並びに中学生議会の開催について、行政と市議会が協働して取り組んでいる点であります。行政と議会が協働で主権者教育などを取り組むことについての市の見解を問いたいと思います。  ③に関しては、昨日、原田議員の答弁にありましたので、議長、ここで割愛させていただきたいと思います。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  (1)いなべ市の選挙体制及び投票率等の経緯を基に議論する。  ①投票率の減少推移と具体的な取組について、各選挙における投票率は先ほど議員も述べられましたが、再度、申し上げます。  平成17年、79.31%、平成21年、70.97%、平成29年、61.56%、令和3年、55.41%になっています。平成17年と令和3年の比較では23.9%の減少となります。  具体的な取組については、平成29年7月にいなべ総合学園の2年生を対象に模擬投票を実施、平成30年4月にいなべ総合学園の2年生を対象に模擬投票を実施、令和元年7月から期日前投票所を増設、令和3年7月に北勢中学校の3年生を対象に模擬投票を実施、令和3年8月以降の選挙から、福祉バスに啓発マグネットの貼り付け及び庁舎内モニターに啓発画像の表示といった取組を行ってまいりました。  ②投票所の変更、適正化、環境整備及び期日前投票体制に関しての取組については、平成17年度から令和3年度にかけて行われた取組は、投票所の変更・適正化として、平成19年度に投票所を23か所から16か所に統廃合しました。環境整備として、環境改善に伴う投票所の変更を順次行ってきました。期日前投票の体制として、平成19年度に合併後4か所の期日前投票所を1か所に統合し、令和元年に庁舎移転に伴い、期日前投票所を1か所から2か所に増設しました。  ③令和3年度執行の市議会議員選挙の投票率の減少並びに期日前投票の増加等を受け、担当部の総評については、期日前投票者数が増加しているが、投票率が減少していることを考えると、当日投票者が期日前投票へシフトしていると思われます。令和3年については、コロナウイルスの影響で密を回避するために期日前投票者が増加したと思われます。  (2)投票率の向上について行政及び市議会ができることを議論する。  ①先進的な事例の中で、市として取り組めそうな事例があるかにつきましては、今までいろいろな事例に対して検討を行ってきましたが、例えば桑名市が実施したバスによる移動式期日前投票所については、いなべ市にとっても有効であると考えるが、無線通信を利用して投票システムと接続し、管理する必要がエリアによっては電波の強弱により確実に投票システムに投票できないおそれがあり、投票できないとか二重投票などのリスクが発生してしまうことが考えられるため、現在の無線通信環境では実現が難しいという検討結果もありました。  しかしながら、今後も継続的に三重県市選挙管理事務研究協議会での他市との意見交換や先進事例等の情報収集に努めていきたいと思っています。  部局を越えたプロジェクトチームについては、選挙管理委員会の今後の課題としていきたいと思います。  ②行政と議会が協働で主権者教育などを取り組むことについては、義務教育の段階から市議会に対して興味を持つような取組は大変よいことだと思います。市選管として義務教育の段階から市議会に対して興味を持ってもらうため、小中学校での児童会役員選挙などに活用してもらえるように記載台、投票箱などを貸し出しています。  最近では、三重県選管とともに、令和3年7月16日に北勢中学校3年生99名を対象に講義と模擬投票を開催しております。選挙管理委員会、議会、各学校等の調整が必要となります。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  ありがとうございました。行政が取り組んできた特に子どもたちへの主権者教育、市民への啓発活動、投票区や期日前投票所の変遷のアウトラインに関しては、今の答弁で理解しました。  そうした中で、今までも議会では選挙での投票環境について多く議論されてきましたので、先輩議員の一般質問を振り返りながら、議論を深めてまいりたいと思います。  まず、再質問1、4年前の平成29年12月定例会では、私と岡 恒和議員と近藤英昭議員が投票環境の是正に関する質問をしました。岡議員に関しては、具体的に、特に投票所と住民の在住地との距離を示しまして、交通難民についての指摘をされておりました。また、近藤議員も私も投票所の距離について質問をいたしました。それに関して、今までどのような検討が行われたのか、また、是正があったのかお答えください。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  今までもその都度、検討してまいりましたが、一つの例として、北勢第1投票所をほくせい保育園に変更したことによる議会での質問を受けて、選管事務局において、阿下喜地区の自治会長や選挙人等からの要望を確認し、選管に対して次回の選挙から以前利用していたウッドヘッド三重へ変更する提案を行い、承認していただきました。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  あのときは即時変更していただいたことは大変評価しております。  スライドをお願いしたいと思います。  PDF化したときに文字化けをしていますが、こちらは岡 恒和議員は御存じだと思います。平成28年度の法改正を受けまして、平成29年3月に総務省が投票環境の向上に向けた取組の先進事例集でございます。こちらの冊子は175ページもある膨大な冊子です。ここに数多くの先進事例が紹介されています。  さきに取り上げました平成29年12月定例会では、岡議員がこの事例集があることを指摘しまして、執行部らはこの事例集を研究検討すると答弁いたしました。具体的にはどのような検討をされたか、お願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  検討事例は共通投票所であり、特に函館市のオンラインによる方法の携帯電話を使用した名簿対照の二重投票防止策について、システムの改修を行わずに導入できる点を中心に選管事務局にて検討を行いましたが、名簿確認中の投票所の受付業務の遅延、名簿確認に必要な人員やPC等の増員、増設などの問題点が確認されたため、導入を見送ることになりましたが、今後も他市町の動向を注視しながら、必要に応じて検討を再開することとしました。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  よく分かりました。  今、総務部長から御答弁ありましたオンライン等での名簿の確認は、どの先進自治体でもかなり懸案事項だったようです。またそれに関しては後で触れます。  平成19年4月8日に行われた統一地方選挙より、先ほど答弁ありましたとおり、いなべ市では32投票所を16投票所に減らしました。その削減前の同年の3月議会において、当時の伊藤和子議員が、投票所の削減に当たり、投票所によっては距離があり、このとき既にコミュニティバスを走らせてはという提案を行っております。  また、市では投票所の削減理由として二つありまして、1として、大安と北勢が既に小学校区ベースで投票所の設置が行われているので、員弁と北勢も藤原も区割りの平等化を図るため、2としまして、厳しい財政故に経費削減のためを理由として2点を掲げていました。  この理由からすると、今、員弁と北勢に設置されている期日前投票所についても各町に配置し、中学校区ベースの平等化を図るべきだと思いますが、見解を伺いたいと思います。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  期日前投票所を増設することで、投票の機会が増えるという面で有効であると考えます。配置については、人口規模ベースで配置エリアを考えるのも一つの選択肢ではないかと考えます。しかし、投票所の増設に伴い投票管理者、投票立会人、事務従事者を増員しなければならないため、職員はもとより、地域の皆様の御協力が必要であり、その結果、期日前投票所の人員配置が非常に難しくなり、期日前投票所を増設するに至っておりません。  今後も引き続き、2か所、期日前投票所の利用と併せて、当日投票所の利用も案内していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  なかなか厳しい答弁ですが、人口規模がもしベースとなるならば、せめて大安での期日前投票に関しては検討していただきたいと私は思います。  平成19年3月議会におきましては、投票所を削減した結果、経費については400万円から500万円の削減との答弁でした。この削減については、現在において、費用対効果の観点から再検証が必要だと私は思っております。
     経費については、平成28年の法改正によって、投票所への移動支援に係る経費に関しては国からの支援対象に加えられました。それを受けて、島根県浜田市を1号に、小型ワゴン車を使った移動期日前投票所が全国的に広がりました。  スライドをお願いします。  これは、今年2月5日に長野市の選挙管理委員会が出した期日前投票所の新設及び当日投票の見直しについてのプレスリリースです。こちらにいろいろ資料として分析から始まってまして、先進事例ということで、先ほど言いました島根県浜田市はこちらで、非常に簡易な部分で、これで経費が40万円ぐらいでやられているみたいな話だったんです。これをまた模索しまして、山口県山口市が同じようなことを導入したということがあります。  この法改正では、オンライン名簿対照システム整備を含む移動支援に関わる費用についても、国庫の補助対象になっております。各町に期日前投票が設置できないならば、せめて移動期日前投票所の開設を検討していただきたいのですが、いかがでしょう。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  先ほども答弁いたしましたが、いなべ市において移動期日前投票所の開設に対する課題が投票システムに接続する無線通信環境によるところが大きく、例えばスマートフォン等でホームページがなかなか表示されない通信状況の中で、投票システムに接続して受付処理をしようとしても、データ通信が遅延することで、接続エラーや二重投票のリスクが発生したり、セキュリティー的には個人情報を安全に通信するため、VPN通信を利用したデータの暗号化が必要になったり、様々な検証も必要となってきます。このような課題が改善されることにより、導入に向けて検討が前進していくと考えられます。  ただし、投票所増設に伴う人員配置の難しさという課題も解決していく必要が出てまいります。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  再度、スライドをお願いします。  先ほどからオンラインの投票の名簿の認証システムの件が取り上げられていますが、こちらは平成31年3月に豊田市と西日本電信電話株式会社名古屋支店が行ったバスを活用した移動期日前投票での選挙人名簿対照における無線通信への試行実験においてのプレスリリースです。桑名市でもこの通信システム構築に数百万円の経費がかかったと伺っております。まずここをいかにクリアしていくかが鍵だと思います。こんな感じでリリースは図示されて説明されております。いかに外部ネットと遮断して、流出を防ぐことがかなり難しく、そこに費用がかかるとお伺いしております。  今まで議会を含めて経緯を振り返りましたが、市議会議員の選挙に着目すれば、平成17年から令和3年まで比較した場合、先ほども申しましたが、投票率が下がり続けて、16年間で23.9%低下したことは歴然とした事実でございます。  執行部は低下した要因についてどうお考えでしょう。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  選管事務局としてもまだ十分検証はできておりませんが、一般的に言われていることとして、若者の政治離れや政治への興味喪失などによる投票率の低下や、地域によっては高齢者の交通難民による投票率の低下などが考えられるのではないかと思われます。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  ありがとうございます。少なくともそういう自覚があるのだなと思いました。  そこで、今回の市議会議員選挙に関して、議長を通じて総務部より各16投票区の世代別、男女別の投票率データを提供していただきました。それを私なりに分析しました。説明した後に執行部の見解を問いますので、議長、しばらく時間をくださいませ。お願いいたします。  スライドをお願いします。  今回の投票率に関しては、皆さん、御存じのとおり55.41%で、前回に比べて6.15ポイント下がったと。各世代別に関しては、40代からずっと見てください。結構、60代から70代は高い傾向にございます。70%台です。  そこで、投票区の投票率を比較してみまして、投票率の高いところを抽出してみました。まず、1番が藤原の第2投票区、大貝戸地区交流センター、西藤原地区です。こちらは何と72.31%です。こちらを見ていただくと分かるとおり、60代が86.67%、70代が85.35%、80代が81.93%というとてつもない高い数字を出しております。  もう一つが北勢第2投票区、こちらは畑毛公民館でございまして十社地区です。こちらが67.11%という投票率です。こちらも60代、70代は80%を優に超えております。  ちなみに、交通が比較的至便であると考えられる、先ほどウッドヘッドとおっしゃいましたが、こちら阿下喜地区は58.35%にとどまっております。  一応、見ていただきたいのが、藤原第2投票区、先ほどの西藤原地区に関しては、20代に関しては31.44%が平均なところを49.21%、30代に関しては、全体平均が40.36%に対しまして64.0%となっております。十社でも30代に関しては51.19%と、40.36%の平均をかなり大きく上回っております。  そこで、一応参考なんですが、投票率が低いところがどこかといいますと、山郷地区50.02%、三里地区50.80%、石槫地区が50.38%にとどまっております。  これは一つ仮説なんですけど、新興住宅地の多い地区がもしかしたら関係しているのかもしれません。  もっと集約しますと、実は北勢、藤原の9地区では、山郷地区以外は平均値を上回るんです。特に藤原5投票区に関しては全て平均値を上回っているというデータなんです。大安、員弁の7地区に関しては、丹生川地区以外は平均値を下回っています。  ちょっと今回のこのデータ分析に関しては、新しい立候補者がどこの地区から出たということに関してまでは含んでおりませんので、数字しか見ておりません。  つまり、高齢化が進んだ過疎化地域では全世代で投票率が高い傾向にあるんです。交通難民が投票率の下落に影響を与えているというのは、一概には言えないかもしれないんです。  仮説として、投票率の下落の一つの理由には、もしかしたら、先ほども自治会の話が西井議員からありましたが、地域のつながりの希薄さの進行があるのかもしれません。  また、20代、30代の投票行動については、2世帯、3世帯住宅がまだ残っているエリアがかなり影響している可能性があります。  そこで、2番目として、世代別に投票率を比較してみました。先ほど確かに若い方々の投票率はかなり落ちていますが、これはちょっと注目していただきたいです。平成29年度と令和3年度の市議会議員選挙の世代別投票率の低下率を比較してみました。 ○議長(小川幹則君)  篠原議員に申し上げます。質問を簡潔にお願いいたします。 ○8番(篠原史紀君)  分かりました。これをずっとやって見解を求めます。すみません。  40代から50代のこの下落率を見ると、一番この振り幅が大きいのが50代の低下なんです。この下の表を見ていただくとおり、こういう結果になっているんです。ですから、この部分が令和元年度は特に40代、50代、60代で大きく低下しているということをまず見ていただきたい。もしくは、恐らく8年とか12年たっていますから、今まで40代だった人は50代にスライドしてきているわけです。もしかしたら、その数字がそのまま移行している可能性があるということです。  最後です。ちょっとこれは一つポイントなんですが、平成24年の12月議会で清水隆弘議員も御指摘されていましたが、平成29年度と令和3年度の高齢世帯の男女比での比較です。どこの年でも20代から60代までの女性の投票率が高いんです。70代から一気に男性と女性の投票率が逆転するんです。ということは、もしかしたら、独居高齢者世帯での交通難民の可能性があるんです。こちらの部分に関しては、ちょっとアンケートでも取って実態調査をされてもいいんじゃないかなと思います。  長々すみませんでした。スライドを閉じてください。  今の私の本当に稚拙なあれですけど、見ていただいて、所感をいただきたいんですが。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  議員の言われるとおり、家族、地域間のつながりが希薄になっていることも一因と考えられます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  先ほどの西井議員の自治会の問題を私も前に一般質問で取り上げましたが、恐らくいなべのまちの形が変わってきているという危機感を持たれたほうがいいのかなと思います。そういう意味での角度でこれからまた総務部で分析していただいて、また選管に提言していただければいいかなと思います。  先ほども言いましたが、平成28年度の法改正で、オンライン名簿システムの照会に関する費用も国の補助対象になりましたし、共通投票所の制度も創設されました。あとはそれがどこが検討して、どこが実際やるのかという部分を考えたときに、私は桑名市のような自由な発想ができる若手職員によるプロジェクトチームが調査、研究、企画して、選挙管理委員会に諮問するという形が非常に現実的ではないかなと思います。  また、これはあくまでも私の私見なんですが、議会の広報委員とか若い市民の方々を加えてもいいかなと思いますが、この提案に関して所感をお聞きしたいんですが。 ○議長(小川幹則君)  総務部長、小林治夫君。 ○総務部長(小林治夫君)  選挙管理委員会では、投票率を向上させるための方法を考えていく必要があると思いますが、選管事務局以外の職員相互による意見交換を行うという方法も投票率向上に対するアイデアが期待できるかもしれません。投票率を向上させるため、どのような方法がよいのか、今回の議員の質問や提案も参考にさせていただきたいと思います。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。 ○8番(篠原史紀君)  ありがとうございます。ぜひ前向きに検討いただきたいと思います。  ちなみに類似団体の亀山市は、実は29投票所があります。各小学校区に二つ以上あるそうです。ですが、同じ市議会議員の選挙の投票率はやはり50%台がずっと続いております。ですから、もしかしたら投票所は数だけではないのかもしれません。それも含めて御検討いただきますようお願いいたします。  以上で、1問目を終わります。  続きまして、2問目に参ります。  新型コロナウイルス感染拡大への対応、特にワクチン接種においては、担当部署、医療機関、委託先各位の努力で、最終的に大きな成果を上げたことに、ここで心から御礼申し上げます。ありがとうございました。  若年層のワクチン接種を進める中、第5波の荒波に揉まれる中、大変よくやっていただいたと思います。  そうした中、3度目のワクチン接種とさらなる変異株の拡大を前に、大いなる課題も見えてきたのではないかと思います。  そこで、私が懸念する2点を問いたいと思います。  2、新型コロナウイルスのさらなる感染防止体制強化について。  (1)3回目のワクチン接種に向け、今までの接種で大いに成果を出した担当部は鋭意努力をしていただいていると考えます。そうした中、懸念しているのが2回目までの接種者状況の把握です。職域接種や市外センターでの接種で、接種記録システム(VRS)における記録確認が困難とも考えますが、そのことに関して所見を訪ねたいと思います。  (2)現在、日本国内の感染は落ち着いていますが、海外ではさらに新たな変異株の脅威に対して対策が進められているところであります。第5波での甚大な感染爆発で、桑名保健所へ市の職員が応援に行かなければならない状況となり、最終的には保健所の機能が一時停止し、感染者や感染経路の把握にも大きな影響が出ました。そうした対応や対策について県とも議論を重ねていると思いますが、具体的な体制改善についてお尋ねします。  お願いいたします。 ○議長(小川幹則君)  健康こども部長、出口美紀君。 ○健康こども部長(出口美紀君)  健康こども部から、2、新型コロナウイルスのさらなる感染防止体制強化について、(1)接種記録システム(VRS)における記録確認についてお答えいたします。  いなべ市では、10月1日から本格的に新型コロナワクチン接種課がワクチン専門部署となり、3回目いわゆる追加接種の準備を進めています。  新型コロナワクチンの追加接種につきましては、1、2回目の初回接種の記録を基に2回目接種後、原則8か月以上を経過した対象者から、順次、接種券を送付し、接種を希望する方が追加接種を受けていただくことになります。  初回接種の記録はワクチン接種記録システム(VRS)の接種記録情報を活用するため、VRSへの接種履歴の登録及びデータ管理を適切に行う必要があります。  VRSは全国統一のシステム仕様となっており、いなべ市民の方が市外で接種した場合も、その記録をいなべ市で管理しています。  市民のワクチン接種記録VRSへの登録は、いなべ総合病院の集団接種会場で行われたものは市職員が、市内医療機関の個別接種で行われたものについても、一部を除き市職員が予診票を回収し、VRSへの登録を行っています。  市内の職域接種会場で行われたものについては、当該企業が速やかに登録を行っていただいております。  市外で行われた職域接種会場や大規模接種会場などの接種におきましても、それぞれ接種会場の設置者がVRSへの登録をすることとなっています。  しかし、職域接種会場や大規模接種会場の設置者によって登録が行われていない場合、市区町村では記録確認が困難です。  厚生労働省は職域接種会場や大規模接種会場の設置者に対し、VRSへの早期入力を呼びかけているところです。  現在、初回接種の全ての予診票とVRSの記録情報の確認を行っております。引き続き、接種記録の確認を進め、追加接種を適切に、かつ、遅滞なく円滑に実施したいと考えます。  続きまして、(2)感染者が増大した際の対応や対策について、県との議論及び具体的な体制改善についてお答えいたします。  まず、国は第5波の感染拡大を踏まえ、コロナ医療と一般医療の両立を図り、国民が安心できる総合的な保健・医療体制の整備を進めています。  三重県も迅速な入院調整の方法として、入院を必要とする人がより確実に入院できるよう、入院調整機能を県医療調整本部に一元化を図ることや最大確保病床数として576床を確保し、機動的でより実効性を伴う具体的な計画を策定しています。  宿泊療養施設についても、12月中に600室以上に増室予定です。  また、保健所機能の確保として、保健所職員の増員、保健所間での相互支援を実施し、感染拡大時にも迅速に応援体制を整備するため、約350名の応援職員を事前にリスト化しているとのことです。  今回、感染者が急速に拡大した際は、保健所機能が逼迫し、桑名保健所から市職員への応援要請があり、2月から8月末まで土日も含め連日派遣した時期がありました。  当時は対象者が多過ぎて、新規感染者への連絡や濃厚接触者の特定が遅れ気味になってしまいました。また、濃厚接触者の検査が行われなくなり、一律に自宅待機の措置となる状況でした。  このため、保健所職員として兼務発令を受けている市の職員が、いなべ市の感染者を対象に保健所業務をいなべ市役所で行うことを三重県へ提案し、協議を重ねたところです。  しかし、個人情報である感染情報の入手と管理、健康観察のトリアージ(優先順位)など、保健所長の判断がすぐに必要な場面が随所にあることなどから、残念ながら市役所での活動は断念せざるを得ませんでした。今後も非常時には市としての可能な支援を検討し、積極的に行う所存です。  もう一つ、実践した取組を申し上げます。  第5波のピーク時には医療機関への入院ができず、自宅療養者が市内でも100人を超え、医療提供が必要となったケースが発生しました。そういった場合、保健所が対象者を特定し、地域の医師への対応を依頼、医師は指示書を作成し、それに基づいて薬局が調剤を行い、訪問看護が酸素投与、点滴を行う仕組みが示されていましたが、初めてのことでもあり、この仕組みを回すには大変な力が必要だったようです。  これらの状況を市の新型コロナウイルス感染症対策本部で共有し、対策を協議してきました。その中で、自宅療養者に対し訪問看護ステーションが医師の指示書に従った点滴や酸素吸入を実施した場合、補助金を交付できる仕組みをつくりました。この制度は桑名医療圏の桑名、木曽岬と東員町と歩調を合わせて制度化したもので、県内初となっています。  また、この自宅療養者への支援の連携が円滑に行われるよう保健所とも協議し、いなべ市と東員町でいなべ地域新型コロナウイルス感染症自宅療養者等の支援関係者会議を11月18日に開催しました。医師、看護師、薬剤師、行政から約100人の方に参加いただき、第5波で実践した苦労と改善提案を保健所長、医師、訪問看護ステーション、薬剤師、それぞれの立場から報告いただきました。この会議を機会に多職種連携が強化され、自宅療養者の支援が具現化されたことで、第6波の到来に備えた支援体制の強化を図ることができたと考えています。  最後に、市民の皆様個人として大切な家族や友人の命と健康を守るために感染予防を行い、ウイルスを持ち込まないこと、広げないことが大切であると周知していきたいと考えています。新型コロナウイルス感染症の具体的な予防策を広報誌Link年末号に掲載しました。  今後も広報誌Linkやホームページ等に情報を掲載し、また、保健師の健康教育等、様々な機会を捉えて、感染症対策の一次予防である標準予防策について周知していきます。  以上です。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君。  篠原議員に申し上げます。残り発言時間2分少々です。 ○8番(篠原史紀君)  大変御丁寧な答弁ありがとうございました。  本当に、今、聞きまして、VRSの入力をそれだけやったというのは、とんでもない御努力をされたなと思いますし、また、第5波が終わってから、3回目のワクチン接種の段取りとかをしなくちゃいけない中ですが、県とか横の施設とかいろんなところと連携して、改善、ケアをやられていたことは非常にあれですし、すごい努力をしていただいています。  また、10月くらいからワクチン接種課という新しい課が新設されたんですね。そちらもヒアリングのときにお聞きしましたけども、非常に強化していただいてありがとうございます。  本当に多忙な上、最近、報道を見ますと、国の施策もいろいろころころ変わって、非常に担当課は翻弄されると思うんです。ただ、ワクチン接種のときにぶれずにやられたことというのが大きな効果を出したと思いますので、ぜひその実績を踏まえまして、ぶれずに担当課はやっていただきまして、市民の暮らしを守っていただくようお願い申し上げます。  これで、私の一般質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(小川幹則君)  篠原史紀君の一般質問を終了します。  以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  なお、次回は12月15日午前9時に再開し、総括質疑を行います。  それでは、これにて散会いたします。
                  (午後 2時45分 散会)         地方自治法第123条の規定により、ここに署名する。                いなべ市議会議長                いなべ市議会署名議員                いなべ市議会署名議員...